尹大統領「統一部は対北支援部ではない、今こそ変わるべき」
Posted July. 03, 2023 08:27,
Updated July. 03, 2023 08:27
尹大統領「統一部は対北支援部ではない、今こそ変わるべき」.
July. 03, 2023 08:27.
by 全主榮, 李美智 aimhigh@donga.com,image@donga.com.
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は2日、「これまで統一部はまるで対北朝鮮支援部のような役割を果たしてきたが、それではいけない」とし、「今、統一部が変わる時が来た」と述べた。最近、統一部長官・次官、大統領統一秘書官まで同時に交代させた尹大統領が、統一政策の総括ラインを全面改編した背景を強調したのだ。南北協力に重点を置いた従来の統一部の役割と基調を変え、北朝鮮の人権問題まで正面から取り上げるよう注文したとみられる。尹大統領は、先月29日に指名した金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官候補など統一部の人事と関連して参謀たちにこのように伝えたと、大統領室の金恩慧(キム・ウンヘ)広報首席秘書官が書面ブリーフィングを通じて明らかにした。尹大統領は、「今後、統一部は自由民主的な基本秩序に基づく統一という憲法精神に則って、統一部本来の役割を遂行しなければならない」と要請した。また、「私たちが目指すべき統一は、南北のすべての住民がよりよく暮らす統一、より人間らしく暮らせる統一でなければならない」とも述べた。大統領室関係者は、「統一部は北朝鮮の動向分析と対応、北朝鮮の人権関連業務などを主に担うことになるだろう」と伝えた。これに先立ち、尹大統領は、大統領室秘書官出身で今回次官に内定した5人と、人事発表前日の先月28日(夕食会)、発表当日の29日(昼食会)に会った。尹大統領はこの席で、「私に忠誠を尽くすのではなく、憲法精神に忠誠を尽くせ」と要請した。尹大統領が、水原(スウォン)地方検察庁驪州(ヨジュ)支庁長だった2013年、「人に忠誠を尽くさない」という国政監査での発言を想起させる。尹大統領は2時間半にわたって行われた29日の昼食会で、自由民主主義と市場経済の根幹となる憲法精神を特に強調したという。尹大統領はまた、次官候補に、「政権が変わったのに全く動かず、少し我慢すればまた(政権が)変わるのではないかと考える公務員は、政府ではなく国会に行かなければならない」と述べたという。また、「カルテルを、既得権を打破する責任感を持って国民と国益のために働く公務員は、高く評価して登用すべきだ」とも述べた。事なかれ主義で既得権カルテルと結託する公務員を厳しく取り締まるよう注文した。このような中、各省庁は、上級公務員団を中心に大規模な内部人事を行う見通しだ。一部の省庁は、1級公務員全員が辞表を提出したという。環境部関係者は、「1級公務員の場合、人事のシーズンになると慣例的に辞表を出すケースがあった」としながらも、「ただ、過去には『再信任』の次元で出すものだったが、今年はそのようなムードではないのが事実」と話した。尹大統領は、科学分野の国家研究開発(R&D)についても、利権カルテルの打破を注文している。大統領室関係者は、「尹大統領は、30兆ウォン規模の国家R&D予算が既存の配分主義で運用され、新しい研究や技術開発が容易ではないと考えている」と伝えた。
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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は2日、「これまで統一部はまるで対北朝鮮支援部のような役割を果たしてきたが、それではいけない」とし、「今、統一部が変わる時が来た」と述べた。最近、統一部長官・次官、大統領統一秘書官まで同時に交代させた尹大統領が、統一政策の総括ラインを全面改編した背景を強調したのだ。南北協力に重点を置いた従来の統一部の役割と基調を変え、北朝鮮の人権問題まで正面から取り上げるよう注文したとみられる。
尹大統領は、先月29日に指名した金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官候補など統一部の人事と関連して参謀たちにこのように伝えたと、大統領室の金恩慧(キム・ウンヘ)広報首席秘書官が書面ブリーフィングを通じて明らかにした。尹大統領は、「今後、統一部は自由民主的な基本秩序に基づく統一という憲法精神に則って、統一部本来の役割を遂行しなければならない」と要請した。また、「私たちが目指すべき統一は、南北のすべての住民がよりよく暮らす統一、より人間らしく暮らせる統一でなければならない」とも述べた。大統領室関係者は、「統一部は北朝鮮の動向分析と対応、北朝鮮の人権関連業務などを主に担うことになるだろう」と伝えた。
これに先立ち、尹大統領は、大統領室秘書官出身で今回次官に内定した5人と、人事発表前日の先月28日(夕食会)、発表当日の29日(昼食会)に会った。尹大統領はこの席で、「私に忠誠を尽くすのではなく、憲法精神に忠誠を尽くせ」と要請した。尹大統領が、水原(スウォン)地方検察庁驪州(ヨジュ)支庁長だった2013年、「人に忠誠を尽くさない」という国政監査での発言を想起させる。尹大統領は2時間半にわたって行われた29日の昼食会で、自由民主主義と市場経済の根幹となる憲法精神を特に強調したという。
尹大統領はまた、次官候補に、「政権が変わったのに全く動かず、少し我慢すればまた(政権が)変わるのではないかと考える公務員は、政府ではなく国会に行かなければならない」と述べたという。また、「カルテルを、既得権を打破する責任感を持って国民と国益のために働く公務員は、高く評価して登用すべきだ」とも述べた。事なかれ主義で既得権カルテルと結託する公務員を厳しく取り締まるよう注文した。
このような中、各省庁は、上級公務員団を中心に大規模な内部人事を行う見通しだ。一部の省庁は、1級公務員全員が辞表を提出したという。環境部関係者は、「1級公務員の場合、人事のシーズンになると慣例的に辞表を出すケースがあった」としながらも、「ただ、過去には『再信任』の次元で出すものだったが、今年はそのようなムードではないのが事実」と話した。
尹大統領は、科学分野の国家研究開発(R&D)についても、利権カルテルの打破を注文している。大統領室関係者は、「尹大統領は、30兆ウォン規模の国家R&D予算が既存の配分主義で運用され、新しい研究や技術開発が容易ではないと考えている」と伝えた。
全主榮 aimhigh@donga.com · 李美智 image@donga.com
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