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李昌鏞韓銀総裁「日本は裕福な老人、韓国はお金のない老人」

李昌鏞韓銀総裁「日本は裕福な老人、韓国はお金のない老人」

Posted July. 15, 2023 08:29,   

Updated July. 15, 2023 08:29

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「韓国は、日本の所得には追いつきましたが、資産面ではありません。日本は裕福な老人、韓国はお金のない老人になる可能性があります」

14日、済州道西帰浦市(チェジュド・ソグィポシ)で大韓商工会議所が開催した「第46回済州フォーラム」に講演者として立った李昌鏞(イ・チャンヨン) 韓国銀行総裁(写真)は、韓国と日本の経済状況を比較しながらこのように述べた。

李総裁は、「高齢化社会という点で、韓国は日本の経済状況にそのまま従う可能性が高い」とし、「韓国の弱点は、出生率がさらに低くて高齢化速度が速く、日本は1970~1990年代の大幅な経常収支の黒字を基に海外投資を多くして、財産が豊富な裕福な老人が多い」と診断した。

李総裁は最近、日本経済が良い背景について、「色々な理由があるが、20年間改革をしながら高齢化速度を調節し、足りない労働力を外国人や女性で代替した」とし、「必ずしも日本と同じ道を進む必要はないが、(悪い点は)反面教師にしなければならない」と話した。

逆に韓国が持つ長所としては、「若い世代のダイナミックさ」を挙げた。李総裁は「韓国の若年層のほうがはるかにダイナミックで、Kポップのようなものが発展している」とし、「長所を持って努力し、日本のように20年間苦労せずに早く(経済が)回復してほしい」と話した。

講演の間、構造調整の重要性も強調した。氏は、「電気自動車が浮上すれば、既存の内燃機関の部品を作る中小企業や整備工などをめぐり、構造調整が行われるだろう」とし、「逆に電気自動車用タイヤやデジタル変化など、新しい産業が成長するだろう」と話した。さらに、「解雇された期間、政府の社会のセーフティーネットで生活が保障された状態で、新しい産業に人材と資本が移動しなければならないが、韓国が持つ構造は有利ではないようだ」と指摘した。

李総裁は、物価や米国との金利差、家計負債問題の3つの理由で、当分金利引き下げは難しいと再度一線を画した。李総裁は、「多くの方々が、金利を引き下げる時ではないかと考えているが、韓国銀行が慎重なのは、基礎効果などを考えると、年末までに物価が3.5%に上がりそうだ」とし、「来年はどうなるか分からないが、今の状況で金利を下げれば、(物価が)目標インフレ(2%)より高くなり、通貨政策に混乱をきたすだろう」と話した。


西帰浦=ホン・ソクホ記者 will@donga.com