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プーチン大統領、ワグネルのトップに元大佐を提案

プーチン大統領、ワグネルのトップに元大佐を提案

Posted July. 17, 2023 08:36,   

Updated July. 17, 2023 08:36

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ロシアのプーチン大統領が、武装蜂起を起こした民間軍事会社「ワグネル」の新たなトップに、ワグネルの幹部で元ロシア軍大佐のアンドレイ・トロシェフ氏(61・写真)を据えることを提案した。トロシェフ氏は、チェチェン、アフガニスタン、シリアなどで活躍し、特にシリア内戦当時、アサド政権を助け、反政府勢力撃退の先頭に立った。アサド政権は反政府軍に化学兵器などを使用し、その影響でトロシェフ氏も欧州連合(EU)と英国の制裁対象となった。

ロシア紙コメルサントなどによると、プーチン氏は先月29日、武装蜂起の首謀者であるワグネルのプリゴジン氏を含むワグネルの指揮官35人を招集した席で、トロシェフ氏を新たなトップに据えることを提案した。プーチン氏は当時、会議で白髪のトロシェフ氏を指して「セドイ」(白髪)に言及し、「この指揮官の下で戦闘を継続せよ」と指示した。

また、プーチン氏はワグネルがロシア正規軍に編入すべきだとし、ほとんどの指揮官が賛成の意味でうなずいた。最前列にいたプリゴジン氏は、仲間のうなずく様子を見ることができず、プーチン氏の提案を拒否したという。

先月24日の武装蜂起後、プリゴジン氏の消息をめぐって様々な憶測が飛び交う中、ベラルーシ軍は15日、プリゴジン氏が下着姿で軍の野戦ベッドに座っている写真を公開した。ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、「プリゴジン氏が故郷のロシア・サンクトペテルブルクなどに滞在している」と明らかにした。その後、プリゴジン氏などワグネルの一部傭兵がベラルーシ領内に入り、ベラルーシ軍の訓練に参加しているとみられる。

英紙フィナンシャル・タイムズは、ロシア当局が先月、プリゴジン氏の武装蜂起後、プリゴジン氏が設立した世論を操作する「トロール工場」の活動を禁止したにもかかわらず、活動は続いていると報じた。約300人で構成されたトロール工場は、ソーシャルメディアにロシアの侵攻を正当化し、ウクライナ戦争に参加するワグネルに対する友好的な世論を形成した。同紙は、「プリゴジン氏が設立した『偽のメディア帝国』がプーチン氏とロシアにとってより大きな挑戦になっている」と伝えた。



ユン・ダビン記者 empty@donga.com