尹大統領がウクライナ訪問しゼレンスキー大統領と会談、「今年はより大規模な軍需物資支援」

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が１５日（現地時間）、ウクライナのゼレンスキー大統領と首脳会談を行い、「昨年、防弾チョッキやヘルメットなどの軍需物資を支援したのに続き、今年はより大きな規模で軍需物資を支援する」と明らかにした。大統領室関係者は１６日の記者会見で、「軍需物資支援からさらに進み、韓国とウクライナ間の防衛産業協力を計画し、構想する」と述べた。ウクライナに殺傷兵器の供与はしなかったが、兵器輸出の可能性を開いたのではないかという観測が流れている。

尹大統領はウクライナ戦争を「ロシアの不法侵略」と規定し、ゼレンスキー氏とウクライナに対する安全保障・人道・復興支援を包括する「ウクライナ和平連帯イニシアチブ」を表明した。韓国大統領が国軍派遣地ではない戦争国の首都と戦場を訪れたのは初めて。

尹大統領は２年連続で北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議に出席するために訪問したリトアニアとポーランドに続き、ウクライナの国境まで越え、ロシアの「力による現状変更」の試みを阻止する西側の自由民主主義連帯に参加した。尹大統領は１６日に帰国したが、国内の豪雨被害が急激に拡大し、山積する懸案に直面している。尹大統領は、キーウ（キエフ）の大統領公邸であるマリンスキー宮で行われた首脳共同発表で、「『生則死、死則生（死を覚悟して戦えばかえって生きていられ、逆に生きて帰ることを期待しすぎれば死ぬことになる）』という精神で強力に連帯し、共に戦っていけば、きっと自由と民主主義を守ることができるだろう」と強調した。また、「昨年の約１億ドルの人道的支援に続き、今年１億５千万ドル（約１９００億ウォン）の支援も効果的に実施する」と述べた。


張寬錫 jks@donga.com