「私たちが今好きで読む文章は、未来の私たちに影響を及ぼす。だから今読んでいるこの文章が、あなたの未来を決めるだろう。美しい文章を読むと、あなたはやむを得ず美しい人になる」(キム・ヨンス「私たちが送った瞬間」)
私は、これから起こることは今起きたことによって起きると確信する。それで日常の中の刹那の瞬間を逃さないように、常に心構えを整えている方だ。一瞬の「選択」が「人生」を決定付けることができるということを経験を通じて学んでいるので、何事にも慎重さを失わないようにしており、私に近づく機会をつかみたいという欲に囲まれて、今も成長痛と向き合っている。
学生時代、ほとんどの男性は見向きもしなかった「看護学科」に進学したおかげで、私は看護師になり、縁が続き、一生のパートナーとして看護師の妻をもらうことになった。偶然聞いた講演のおかげで8冊の本を執筆することになり、今は私が講壇に立って色々な読者と共に疎通できるようになった。
文を読むということには、それぞれの理由があるだろうが、共通的には文を通じて何かを眺めるためだろう。文章を通じてなら、世の中どこでも交感できる。しかもこの世に存在しないどこでも。そのため、文を書く立場であれ、文を読む立場であれ、美しいものを追求し、私により前向きな気運として受け入れられることを願うだけだ。
万華鏡の世の中で未来を予測することはできなくても、予想ができるためには、今私たちが立っているところであなたは何を眺めているのかを覗き見る必要がある。刹那の選択があなたを変えることができるということを知れば、その選択はきっとあなたがうまくいくしかない道に導くだろう。認知したということは、すぐ後悔はないだろうから、今日の自分に忠実であれば、遠い未来に、歩んできた今の一歩一歩が美しく、そして幸せでいっぱいになっていることだろう。