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小学6年生が教室で女性教師を暴行、全治3週間

小学6年生が教室で女性教師を暴行、全治3週間

Posted July. 20, 2023 08:35,   

Updated July. 20, 2023 08:35

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ソウルの小学校の女性教師が、教室で6年生の男子児童から暴行を受ける事件が発生した。被害者の教師は口の中が裂け、手にギプスをするなど、全治3週間の診断を受けた。しかし、加害児童の処分のための学校教権保護委員会が、約3週間が経って開かれるなど、学校と教育当局が被害教師の即時保護と支援を疎かにしたという指摘が出ている。

19日、ソウル教師労働組合によると、先月30日、ソウル陽川区(ヤンチョング)の公立小学校の6年生の担任教師のA氏は、クラスの教え子のB君から暴行を受けた。情緒行動障害のあるB君をカウンセリング授業に行かせようとすると、B君が物を投げつけ、罵倒してA教師を威嚇したのだ。A教師は、教師コミュニティに掲載した文で、「顔と体を殴りつけられ、倒れた状態で蹴られた。(児童から)はさみや卓上ミラーも投げつけられた」と書いた。

教員団体は、学校の生ぬるい対応を指摘した。ソウル教師労組は、19日発表した声明で、「こういった事件が起きれば、学校は該当事実を所属教育支援庁に直ちに報告し、緊急ならば112(日本の110番)や学校担当警察官に通報しなければならないが、当時いかなる措置もなかった」と指摘した。

児童処分を議論する学校内の教権保護委員会も、事件が発生してからかなり経った19日に開催された。通常、教保委は事件発生から10日以内に開かれる。学期初めから該当児童による教権侵害行為が続いたにもかかわらず、教保委は開催されなかった。ソウル教師労組のチョン・ヘヨン報道官は、「『児童虐待として告訴する』という保護者の脅しに、教保委も開かずにそのまま見過ごすことが多い」と話した。

このため、教員団体は、実効性のある教師保護措置が必要だと強調する。韓国教員団体総連合会は、「重大な教権侵害の事案は処分を学校生活記録簿に記載するよう、教員地位法改正案を早く可決させなければならない」と明らかにした。教保委で審議された児童による教師傷害・暴行件数は、2018年の165件から昨年は347件に急増した。


朴星民 min@donga.com