Go to contents

北朝鮮に越境した米兵の安否不明、米政府はワームビア氏のような事態を懸念

北朝鮮に越境した米兵の安否不明、米政府はワームビア氏のような事態を懸念

Posted July. 22, 2023 08:21,   

Updated July. 22, 2023 08:21

한국어

米政府は、17日に北朝鮮側に入って拘束された在韓米軍のトラビス・キング2等兵(23)の送還を試みているが、安否も把握できていないことが分かった。米国の働きかけに対し、北朝鮮は沈黙している。

米国防総省のサブリナ・シン副報道官は20日(現地時間)、「どこに拘束されているか、健康状態もわからない」とし、「北朝鮮から何の連絡もない」と明らかにした。

米政府は多角的に北朝鮮との接触を試みている。シン氏は、「ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)が(かつて平壌で米国の領事業務を代行していた)スウェーデンを通じて接触を図っているが、北朝鮮の関与の兆候はない」と話した。そして、「私たちができることは、公的・私的なチャンネルを通じて働きかけること」とし、「最優先事項は米国人を安全に帰国させることだ」と強調した。

17ヵ月間北朝鮮に拘束された後、2017年に米国に帰国した直後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏のような状況が起こらないか懸念されている。クリスティン・ウォーマス米陸軍長官は同日、コロラド州で開かれたアスペン安保フォーラムで、「ワームビア氏が北朝鮮に拘束された時に何があったか覚えている」とし、「彼は残酷な扱いを受けた。北朝鮮がキング氏をどう扱うか非常に懸念している」と述べた。

ウォーマス氏は、「キング氏が(暴力事件で)韓国の拘置所で時間を過ごし、(韓国に対して)否定的な感情を持っていたのだろう。(越境について)明確に考えていなかったのかもしれない」と主張した。キング氏は昨年10月、ソウルで酔っ払って民間人に暴力を振るったことで逮捕され、罰金刑(500万ウォン)を受けたほか、今年5月にも酒に酔って駐車していた車を壊したとして警察に逮捕された。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com