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8月のワシントン韓米日首脳会談、新安保協議体「北東アジアトリオ」の誕生か

8月のワシントン韓米日首脳会談、新安保協議体「北東アジアトリオ」の誕生か

Posted July. 22, 2023 08:20,   

Updated July. 22, 2023 08:20

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韓米日3ヵ国首脳会議が来月18日、米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで開かれるという。3ヵ国の首脳が、多国間国際会議の出席に際してではなく3ヵ国会議のために集まるのは初めて。大統領室は、「北朝鮮の核に対抗する安全保障協力とグローバルサプライチェーン(供給網)協力など、主要議題について深く議論する予定」と明らかにした。このような中、北朝鮮は米軍の戦略原子力潜水艦(SSBN)の釜山(プサン)寄港について、「わが核武力法令に基づく核兵器使用条件に該当する可能性がある」と警告した。

国際会議の際には会っていた韓米日首脳だが、このように別途に一堂に会するのは、3国の協力が新たな段階に入ったことをアピールする狙いがあるのだろう。バイデン大統領が韓日両首脳を歴史的な外交現場であるキャンプデービッドに招待するのも、今回の3ヵ国会談に特別な意味を込めるためとみられる。今後、3ヵ国首脳会談の定例化にとどまらず、新たな3ヵ国協議体「北東アジアトリオ」の発足を念頭に置いているのではないかという見方もある。

実際、3ヵ国協力はすでに長い間稼働してきたが、韓日の競争と対立により、米国中心の2つの2国間同盟が並行する構造だった。しかし、北朝鮮の核の脅威で、3国の安全保障協力の必要性が一層高まり、それに伴って最近、韓日関係も急進展を見せ、環境は整った。韓米日「トリオ」体制をもたらしたのは、北朝鮮の核・ミサイルの脅威ということだ。

北朝鮮は最近も韓米核協議グループ(NCG)の初会合を前後して、ミサイルの武力示威を行った。一昨年に戦術核兵器の実戦配備に入り、昨年は先制核使用まで正当化する法令を制定した。一昨日は、米国の戦略原子力潜水艦の釜山寄港に反発して核先制攻撃まで警告した。脅威の増大は同盟の強化をもたらす。北朝鮮が挑発と警告のレベルを上げれば上げるほど、戦略爆撃機、空母、原子力潜水艦など、より多くの米軍の戦略兵器を呼び込む結果になるだけだ。

バイデン政権は、韓米日「トリオ」体制を、米・日・印・豪の4ヵ国協議体である「クワッド」、米・英・豪の安全保障枠組み「オーカス」に続き、中国牽制用の安全保障枠組みとして発展させようとするだろう。中国が敏感な反応を示すことは明らかであり、韓中関係を緊張させる可能性がある。戦略的座標移動に摩擦は避けられず、それを減らすことが外交力だ。最大の貿易国と反目することなく、北朝鮮核問題の解決に向けた建設的な役割に導くことが韓国の課題だ。