中国から台湾を経由して韓国国内に配送された不審な国際郵便物に関する通報が5日間で2100件以上寄せられたことが分かった。国務調整室対テロセンターは、「現在までテロとの関連性は見つかっていない」と明らかにした。
警察庁国家捜査本部は24日、同日午前5時までに全国で2141件の通報を受け、小包679個を回収して捜査していると明らかにした。地域別に見ると、京畿道(キョンギド)が668件で最も多く、ソウル(530件)、仁川(インチョン・107件)、慶尚北道(キョンサンプクト・101件)、忠清南道(チュンチョンナムド・97件)の順だった。全国各地で「小包フォビア(恐怖症)」を訴える通報が寄せられたのだ。
警察は、まだ有毒物質などが発見されていないことから、電子商取引の販売実績を膨らませ、口コミを操作するためのいわゆる「ブラッシング詐欺」犯罪と見ている。警察関係者は、「メディア報道や災害安全メールの発送後、通報が急増した」とし、「以前から国内に発送されていたが、不安が大きくなって通報が増えた面もあるようだ」と話した。また、「最近急に増えたのか、増えたなら原因は何かについては、捜査を通じて明らかになるだろう」と話した。
小包の最初の発送者は、移動経路の追跡が難しい一般郵便を利用して小包を国内に送ったことが確認された。郵便事業本部によると、警察が回収した小包はすべて一般郵便で国内に入ったという。一般郵便は重量が軽く、かさばらない封筒を使うので配送料が安い。書留郵便や宅配便などとは異なり、配送地や配送過程は電算記録に残されない。
通常、国際郵便は仁川空港を通じて国内に搬入された後、△郵便事業本部物流センター、△各地域の郵便局、△受取人の順に配送される。一般郵便の場合、この過程で転送記録が残らず、どこから送ったのか、いつ国内に入ったのかなどを追跡することは難しい。小包の発送者もこの点を悪用したものと推定される。
国務調整室対テロセンターは同日、「関係機関が合同でテロの疑いを分析した結果、現在までにテロとの関連性は見つかっていない」と明らかにした。また、「テロ脅迫や危害の情報は入手されておらず、人的被害もなく、テロの疑いがないことを確認した」とし、「情報・捜査当局がインターポールなど海外の情報・捜査機関と協力捜査を進めている」と説明した。
イ・サンファン記者 シン・ギュジン記者 payback@donga.com · newjin@donga.com