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5年ぶりに目覚めたハンファ巨砲、「一か八か、本塁打で勝負する」

5年ぶりに目覚めたハンファ巨砲、「一か八か、本塁打で勝負する」

Posted July. 25, 2023 08:33,   

Updated July. 25, 2023 08:33

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プロ野球を長い間見守ってきたファンは知っている。有望株は有望株に過ぎない。学生時代「第2の○○○」と名を馳せ、プロ舞台から静かに消えた選手が一人や二人ではない。

「第2の金泰均(キム・テギュン、41)」と称され、2019年にハンファに入団した盧施煥(ノ・シファン=23)も「過大評価を受けた」という批判から自由ではなかった。盧施煥はプロ4年目だった昨年まで、1軍で年平均9本塁打に止まった。一方、金泰均はデビュー以来4年間、1シーズン平均本塁打が20本を超える打者だった。

そんな盧施煥が変わった。盧施煥は24日現在、19本の本塁打を放ち、チェ・ジョン(36=SSG)とともに本塁打レースで首位タイを走っている。以前までは2021年18本塁打が盧施煥の1シーズン最多本塁打記録だった。

盧施煥は、「子どもの頃から目標はいつも本塁打打者だった。しかし、三振に倒れ続けるうちに自信が薄れ、ミートポイントが後ろになってしまった。本塁打打者になるためには三振もある程度覚悟しなければならないのに、それを恐れていた。今季を控え、ミートポイントを前にして長打を増やすことに集中した」と説明した。

盧施煥は2021年に23.3%(458打席中107打席)だった三振率を、昨年は19.4%(490打席中95打席)に下げた。問題はこの過程で2021年に18本だった本塁打が6本に減ったことだ。盧施煥は、「(ミートポイントを)変えて失敗しても後悔はなさそうだった。自分は大柄(身長185センチ、体重105キロ)だし力もあるので、安打だけではメリットのない打者だ。一か八かで挑戦したかった」と話した。

幸いなことに結果は大当たりだった。盧施煥は今季に三振率を18.2%(363打席中66打席)まで下げた。そして本塁打だけでなく打率も昨年の.281から今年は.308に上がった。このままシーズンを終えれば、盧施煥はプロデビュー後初めて3割台の打率も記録できる。

この程度ならKBSN解説委員として活躍している金泰均も褒めるのではないだろうか。盧施煥は「あまり褒めてくれない」と言って笑っては「その代わりに『当たらない時も打撃メカニズムを変えるな。メカニズムを変えれば、しばらく当たることがあってもすぐにスランプに陥る』とアドバイスしてもらった」と伝えた。

「当たらない時」がなかったわけではない。盧施煥は5月13~24日、プロ野球歴代4位タイにあたる43打席無安打記録を残した。この時も「打撃フォームを絶対変えない」という自分との約束を守った。そして5月24日、今季最後のホームゲームの打席でKIAの抑え投手チョン・ヘヨン(22)の速球を捉え、左越えに運ぶ本塁打を放ち無安打行進を止めた。

盧施煥は連続打席無安打から脱却した後、得点圏でOPS(出塁率+長打率)1.076を記録し、MVP級の活躍を見せている。そしてハンファも同期間、4位に当たる勝率0.526(20勝1分け17敗)でペースを上げている。

盧施煥は野菜を食べないことでも有名だ。盧施煥は「チェ・ウンソンさん(33)が『毎年30本塁打を打てるようになったらキムチを食べるか』と聞かれて『絶対食べる』と答えた」と言い、「それよりも、キムチを食べなくても30本を打てることを証明し、これからも食べなくてもいい理由を作る」と大口をたたいた。


任寶美 bom@donga.com