食卓を襲った「極限気候」、サンチュの値段が3倍に高騰
Posted July. 29, 2023 08:23,
Updated July. 29, 2023 08:23
食卓を襲った「極限気候」、サンチュの値段が3倍に高騰.
July. 29, 2023 08:23.
kalssam35@donga.com,wskang@donga.com.
「1カ月間でサンチュの値段が2倍以上も値上がりし、金の値段になりました。サンチュをもっとほしいというお客さんには、あらかじめ買っておいた白菜を代わりに出しています」ソウル中区(チュング)でサムギョプサルを販売するペ某氏(71)は28日、飲食店を訪れた記者に対しこのように訴えた。彼は、「先月までは長ネギ1キロの値段が1500ウォン程度だったが、その間に3000ウォンになった」とし、「食材代があまりにも多くかかり、おかずの数を減らさなければならないかと悩んでいる」と話した。梅雨の集中豪雨に続き、本格的な猛暑が始まり、農産物の価格が高騰している。サンチュの価格は1ヵ月間で3倍近く高騰し、食卓によく上がるほうれん草とセリなどの野菜類の価格も、2倍に跳ね上がっている。8月の猛暑と9月の台風シーズンが夏休みシーズンや秋夕(チュソク=旧暦の8月15日)連休と重なり、当分、農産物価格の上昇傾向は続くものとみられ、庶民の物価負担が大きくなるだろうという懸念が出ている。28日、韓国農水産食品流通公社(aT)によると、27日基準の赤サンチュ4キロの卸売り価格は7万5860ウォンで、1ヵ月前(2万824ウォン)より264.3%高騰した。1年前(3万7140ウォン)よりは104.3%、この3年間の平均価格(2万8276ウォン)より168.3%も高い水準だ。ほうれん草(4キロ)とセリ(7.5キロ)の価格も、1ヵ月前にそれぞれ114.3%と153.4%値上がりした。一部の農産物の価格が高騰したのは、今月初めからの相次ぐ豪雨でビニールハウスで栽培する施設野菜が浸水するなど、農作物の被害が大きかったためだ。さらに休暇シーズンと秋夕連休を控えて仲買人が物量確保に乗り出し、農産物の価格が上がっているものと分析される。直ちに食卓物価が上がり、庶民と中小商人たちの負担も大きくなっている。ソウル龍山区(ヨンサング)でスンデクッ屋を経営しているパク某さん(54)も、「玉ねぎや激辛唐辛子などをおかずとして出しているが、梅雨以降小売価格が1.5倍に上がり、利益が大きく減っている」と話した。当分、記録的な猛暑と台風被害の可能性があるうえ、休暇シーズンや秋夕連休など農産物価格の引き上げ要因が残っており、物価負担が続くものとみられる。農村経済研究院のキム・ウォンテ園芸室長は、「サンチュのような農作物は生育期間が短く、比較的早く需給不足問題を解決できる」としながらも、「ただ、台風などで被害が生じれば、再び価格が高騰する恐れがあり、状況を見守らなければならない」と話した。
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「1カ月間でサンチュの値段が2倍以上も値上がりし、金の値段になりました。サンチュをもっとほしいというお客さんには、あらかじめ買っておいた白菜を代わりに出しています」
ソウル中区(チュング)でサムギョプサルを販売するペ某氏(71)は28日、飲食店を訪れた記者に対しこのように訴えた。彼は、「先月までは長ネギ1キロの値段が1500ウォン程度だったが、その間に3000ウォンになった」とし、「食材代があまりにも多くかかり、おかずの数を減らさなければならないかと悩んでいる」と話した。
梅雨の集中豪雨に続き、本格的な猛暑が始まり、農産物の価格が高騰している。サンチュの価格は1ヵ月間で3倍近く高騰し、食卓によく上がるほうれん草とセリなどの野菜類の価格も、2倍に跳ね上がっている。8月の猛暑と9月の台風シーズンが夏休みシーズンや秋夕(チュソク=旧暦の8月15日)連休と重なり、当分、農産物価格の上昇傾向は続くものとみられ、庶民の物価負担が大きくなるだろうという懸念が出ている。
28日、韓国農水産食品流通公社(aT)によると、27日基準の赤サンチュ4キロの卸売り価格は7万5860ウォンで、1ヵ月前(2万824ウォン)より264.3%高騰した。1年前(3万7140ウォン)よりは104.3%、この3年間の平均価格(2万8276ウォン)より168.3%も高い水準だ。ほうれん草(4キロ)とセリ(7.5キロ)の価格も、1ヵ月前にそれぞれ114.3%と153.4%値上がりした。
一部の農産物の価格が高騰したのは、今月初めからの相次ぐ豪雨でビニールハウスで栽培する施設野菜が浸水するなど、農作物の被害が大きかったためだ。さらに休暇シーズンと秋夕連休を控えて仲買人が物量確保に乗り出し、農産物の価格が上がっているものと分析される。
直ちに食卓物価が上がり、庶民と中小商人たちの負担も大きくなっている。ソウル龍山区(ヨンサング)でスンデクッ屋を経営しているパク某さん(54)も、「玉ねぎや激辛唐辛子などをおかずとして出しているが、梅雨以降小売価格が1.5倍に上がり、利益が大きく減っている」と話した。
当分、記録的な猛暑と台風被害の可能性があるうえ、休暇シーズンや秋夕連休など農産物価格の引き上げ要因が残っており、物価負担が続くものとみられる。農村経済研究院のキム・ウォンテ園芸室長は、「サンチュのような農作物は生育期間が短く、比較的早く需給不足問題を解決できる」としながらも、「ただ、台風などで被害が生じれば、再び価格が高騰する恐れがあり、状況を見守らなければならない」と話した。
kalssam35@donga.com · wskang@donga.com
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