イージーリスニング(軽く聴く)と3分未満。
最近のアイドル音楽のトレンドを説明する言葉だ。先月21日に発売されたニュージーンズの2回目のミニアルバム「ゲットアップ」には、このような傾向がはっきり現れている。アルバムに載せられた「スーパーシャイ」は、だるいメロディーにダンスを融合させて、軽くて聞きやすい歌に挙げられる。
今年4月、韓国のソロ歌手として初めてビルボード「ホット100」の1位となった防弾少年団(BTS)のジミンの「ライク・クレイジー」、ビルボードホット100に18週間連続進入したフィフティフィフティの「キューピッド」も、やはりだるいメロディーが特徴だ。
今年5月にデビューしたボーイネクストドアは、聞きやすい安らかな曲を前面に出した。彼らはデビューショーケースで、「華やかさよりは安らかさが似合うチーム」と自分たちを紹介した。来月デビューする予定のSMエンターテインメントのボーイズグループ・ライズも、日常的な感情を曲に盛り込むと明らかにした。ある大手エンターテインメント会社の関係者は、「Kポップが影響を受けてきた英国や米国のポップ市場で、聞きやすく真似しやすい曲を好む傾向が強くなっている」とし、「海外市場を念頭に置き、強烈で華やかな曲中心だったKポップの雰囲気にも変化が生じた」と話した。
歌の長さはだんだん短くなっている。ニュージーンズの今回のアルバム収録曲の中で最も長い「スーパーシャイ」が2分35秒で、「ゲットアップ」はたった37秒に過ぎない。(G)I-DLEの「クイーンカード」は2分41秒、BLACKPINKのジスの「花」は2分53秒、フィフティフィフティの「キューピッド」は2分54秒だ。いずれも3分を超えない。
キム・ドホン音楽評論家は、「音源ストリーミングで音楽を主に聞くことになり、何度も繰り返して鑑賞するためには、曲の長さが短い方が有利だ」とし、「短い映像で音楽の一部だけを楽しむ若年層が増え、曲がますます短くなっている」と話した。
キム・テオン記者 beborn@donga.com