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フィッチが米国債を12年ぶりに格下げ、韓国などアジア株式市場見並下落

フィッチが米国債を12年ぶりに格下げ、韓国などアジア株式市場見並下落

Posted August. 03, 2023 08:22,   

Updated August. 03, 2023 08:22

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国際格付け会社のフィッチが1日(現地時間)、世界最大の経済大国である米国債の格付けを従来の最高格付けの「AAA」から「AA+」に一ランク引き下げた。4京ウォンをはるかに超えた米負債と繰り返される政治リスクを、格下げの理由に挙げた。世界3大格付け会社が米国債の格付けを引き下げたのは、12年ぶりのことだ。この影響で2日、韓国国内をはじめアジア株式市場の株価は軒並み下落した。

フィッチは1日の声明で、「米国は今後3年間、財政悪化が予想されるうえ、負債が増えており、調整能力(ガバナンス)も悪化している」とし、格下げの理由を明らかにした。31兆ドル(約4京130兆ウォン)を超える国家債務と、負債限度の引き上げをめぐって毎年繰り返される与野党間の崖っぷちの対立で、米国の「借金返済能力」に対する評価を一ランク下げたのだ。フィッチは1994年以来29年間、米国債の格付けをAAAに維持してきた。

これで世界3大格付け会社のうち、米国を最高等級に維持しているのはムーディーズだけだ。ムーディーズは現在、米国に対して最高等級のAaaを付与している。これに先立って、スタンダード&プアーズ(S&P)は2011年、米議会の負債限度の交渉が引き続き遅れ、連邦政府がデフォルト(債務不履行)の危機に直面すると、米国債の格付けを最高等級のAAAからAA+に一ランク下げた。当時、1週間あまりで米株式市場は15%も暴落し、総合株価指数(コスピ)も17%下落した。

米政府は直ちに反論した。ジャネット・イエレン米財務長官は、「(フィッチの報告書は)恣意的で時代遅れのデータに基づいたものだ」と批判し、米ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は、「経済が回復しつつある現実を否定している」と批判した。

2日、韓国取引所によると、コスピは前日より50.60ポイント(1.90%)安の2616.47で取引を終えた。アジア主要株式市場も、その大半が弱含みを見せた。日本の日経平均株価は2.30%安の32,707.69で、中国上海総合指数は0.89%下がった3,261.69でそれぞれ取引された。ソウル外国為替市場で、ウォン相場は前日より14.7ウォン安ドル高の1ドル=1298.5ウォンで取引を終えた。グローバル投資家の間で安全資産への好みが大きくなったことに伴うものだ。


ニューヨーク=キム・ヒョンス特派員 イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com