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「12日間だけ持ちこたえてほしい。公務員数百人が首になる」

「12日間だけ持ちこたえてほしい。公務員数百人が首になる」

Posted August. 09, 2023 08:23,   

Updated August. 09, 2023 08:23

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2023年世界スカウトジャンボリーの参加者たちがセマングムから早期撤収した中、ジャンボリー担当行政機関が遅い準備で今回の問題を自ら招いた情況が明らかになっている。6年前に開催地に選ばれ、予算が繰り返し増額されたものの、行事直前になって本格的な工事を始め、予算は適時に使わなかった。国家ブランド価値を高めると期待していた行事が、国際的な恥になったのは、官災と言わざるを得ない。

東亜(トンア)日報が、ジャンボリー工事の発注内訳を分析した結果、上下水道を含めた基盤施設の工事は2021年11月に始まったことが分かった。ジャンボリーの安全性を予め点検するプレジャンボリーの開催予定日は昨年8月だった。プレジャンボリーの前に終わらせなければならない工事を、9ヵ月後に控えて始めたのだ。政府は、「コロナ禍のため、プレジャンボリーを取り消す」と主張したが、コロナ禍は言い訳であり、準備ができていなかったのではないか。シャワー場と給水台の設置は今年3月に始まった。発注が遅れ、計画物量の43~67%だけを設置して終わった。行事組織委は、「これでは大変なことになる」という業者の相次ぐ警告を無視したが、先月、梅雨でキャンプ地が浸水すると、「(行事が行われる)12日間だけ持ちこたえてほしい。数百人の公務員が首になりそうだ」と助けを求めたという。

セマングムジャンボリー事業費は、もともと491億ウォンだったが、1000億ウォン以上に増えた。しかし、事業費増額を要求しておきながら使わなかったため、国会が3度も行事の支障を警告したことが確認された。2021年には、「ジャンボリー支援事業補助金の執行率が57.4%に過ぎない」とし、昨年11月は、「行事が1年も残っていないのに、基盤施設の設置が遅れている」と指摘した。全羅北道(チョルラブクド)の昨年のジャンボリー予算の執行率も58%に過ぎなかった。セマングム国際空港とセマングム新港湾など、10兆ウォンを超える間接事業費を受け取っておきながら、いざジャンボリーの準備には疎かだったのだ。

世界スカウト連盟の事務総長は、昨日声明を出し、「ジャンボリー100年の歴史上、このように複合的な問題に直面したのは初めてだ」と述べた。猛暑と台風を主な原因として挙げたが、組織委員会の準備不足や運営未熟さを批判したものと見なければならない。関連省庁と地方自治体を対象に、予算執行の内訳と事業進行経過を徹底的に問い詰めて責任を問わなければならないだろう。セマングムキャンプ地を離れ、全国8つの市道に分散してジャンボリー行事を続けている150カ国余りの参加隊員が帰国の途につくまで、安全に万全を期さなければならないのは言うまでもない。