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造船「ビッグ3」、高額エコ船舶の受注で下半期に黒字転換の見通し

造船「ビッグ3」、高額エコ船舶の受注で下半期に黒字転換の見通し

Posted August. 15, 2023 08:31,   

Updated August. 15, 2023 08:31

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HD韓国造船海洋と三星(サムスン)、重工業、ハンファオーシャンの受注好況期を迎えた韓国国内の「ビッグ3」の造船会社が、下半期(7~12月)に並んで黒字転換に成功するだろうというバラ色の予測が出ている。造船会社の収益性の指標とされる船価が、着実に上昇しているためだ。

14日、英国の造船海運市況会社クラークソンズ・リサーチによると、韓国の造船会社は今年7月、世界船舶発注量333万CGT(標準貨物船の換算トン数)の44%であたる146万CGTを受注し、中国(113万CGT·34%)を2位に押しのけ、5ヵ月ぶりに月間受注量でトップになった。1~7月の累計受注量では、昨年同期より41%減少した694万CGTにとどまった。

造船会社が受注実績より注目しているのは船価指数だ。1998年の世界船舶建造価格の平均を100として指数化した船価指数は、先月は172.38で、前年同期(161.58)より10.8ポイント上昇した。スーパーサイクル(超好況)だった2008年4月当時の過去最高記録の186.15ポイントの92.6%水準だ。

受注残量(残りの仕事)も、7月基準で3926万CGTで、業者別に少なくとも3年以上の仕事を抱えている状況だ。これにより、各社は収益性の高い建造契約を「選別受注」する戦略を使い、実績改善に集中している様子だ。

国内造船会社が頭角を現している分野はエコ船舶だ。HD現代(ヒョンデ)の造船持株会社のHD韓国造船海洋は、上半期(1~6月)、世界から発注された液化天然ガス(LNG)の運搬船34隻のうち18隻を受注した。同期間、三星重工業とハンファオーシャンも、それぞれ6隻と4隻のLNG運搬船を受注した。国内造船3社が、世界LNG運搬船の発注量の82.4%を総なめしたのだ。

今年第2四半期(4~6月)に黒字転換に成功したHD現代重工業と三星重工業に続き、ハンファオーシャンまでが下半期(7~12月)中に四半期黒字が可能だという予測もある。ハンファオーシャンは同日、上半期の業績発表を通じて、「売上高は昨年同期比34.2%増の3兆2605億ウォン、営業損失は61.1%減の2218億ウォンとなった」と明らかにした。


金在亨 monami@donga.com