尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が15日、韓半島が日本の植民地支配から解放されたことを記念する「光復節」の式典で演説し、「共産全体主義に盲従し、操作扇動で世論を歪曲し、社会をかく乱する反国家勢力が依然として横行している」と述べた。一部の野党と進歩的な市民団体を「共産全体主義に盲従する勢力」と指摘したとして、野党が強く反発した。
尹大統領は同日、ソウル市西大門区(ソデムンク)の梨花(イファ)女子大学の大講堂で行われた光復節の式典で、「共産全体主義勢力は常に民主主義運動家、人権運動家、進歩主義活動家を装い、虚偽の扇動と卑劣で人倫に外れた工作を繰り返してきた」と述べた。また、「自由民主主義と共産全体主義が対決する分断の現実において、反国家勢力の動きは容易には消えないだろう」とし、「共産全体主義勢力、その盲従勢力、追従勢力に騙されたり屈服したりしてはならない」と強調した。
韓日関係については、過去には言及せず、「日本は普遍的な価値を共有し、共同の利益を追求するパートナー」と述べ、韓日、韓米日安全保障協力の必要性を強調した。尹大統領は、「北朝鮮の核とミサイルの脅威を源泉から遮断するには、韓米日3ヵ国の緊密な偵察資産協力と北朝鮮の核・ミサイル情報のリアルタイム共有が必要だ」とし、「3日後にキャンプデービッドで開かれる韓米日首脳会議は、韓半島とインド太平洋地域の平和と繁栄に貢献する3ヵ国協力の新たな里程標になるだろう」と述べた。
最大野党「共に民主党」の権七勝(クォン・チルスン)首席報道官は、「大統領の光復節式典での演説は、極右ユーチューバーの独白と変わらない」とし、「大統領が極右ユーチューバーのチャンネルに夢中になって維新時代を生きているのではないか」と批判した。
イ・サンホン記者 カン・ソンフィ記者 dapaper@donga.com