「平壌付近で爆発物テロ」の情報、北朝鮮の非常事態に徹底的に備えるべきだ
Posted August. 19, 2023 08:45,
Updated August. 19, 2023 08:45
「平壌付近で爆発物テロ」の情報、北朝鮮の非常事態に徹底的に備えるべきだ.
August. 19, 2023 08:45.
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北朝鮮の平壌(ピョンヤン)郊外で、1、2ヵ月前に爆発物テロが発生した情況があると、北朝鮮の状況に詳しい消息筋の話として、東亜(トンア)日報が報じた。「轟音と人々の悲鳴が聞こえ、死傷者も出たようだ」と複数の現地住民が証言したという。同筋は、「軍高官を狙ったテロだった可能性も排除しておらず、北朝鮮が爆発物探知装置と推定される物を輸入するなど、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の警護が強化されている」と話した。最終的な確認が必要だが、監視と統制が徹底している平壌付近で爆発物テロの情況があったなら、内部の不満は臨界値に達したことを推察させる。爆発物探知装置の輸入の動きも同様だ。今年4月、警護員数人が防弾用の黒いカバンを持って金正恩氏を取り巻くシーンが撮影されたこととあいまって、平壌中心部の不安を示している。国家情報院は一昨日、国会で「労働党が不平不満者探しチームを地域別に作った」と報告した。最大の不満要因は、食糧不足と若年層を対象にした統制だろう。北朝鮮は今年初めから市場を通じた個人的な食糧取引を許可せず、軍糧米の優先的な確保に乗り出した。国情院によると、北朝鮮では1~7月に餓死者が240人余り発生し、最近5年間の平均より2倍以上増え、1人当たりの国内総生産(GDP)も6年前より12%減少した。1990年代の苦難の行軍の時より事情はましだというが、若年層の不満が大きくなっただろう。「若い世代の金正恩一家への憚らない批判と集団抗議」を国情院が捉えたのは、このような空気を確認した事例だ。金正恩氏が軍事脅威に直接乗り出す点も、北朝鮮の動向を綿密に調べなければならない理由だ。彼は、「戦争準備を攻勢的にせよ」と言うなど、8月に入ってからだけで、戦争準備を2回指示した。北朝鮮は危機の度に挑発し、「我々の問題は、外部敵対勢力のためだ」という口実で不満を静めた。北朝鮮が公海上に弾道ミサイルを発射するだけでなく、海と空から予測できない手段で韓国を直接狙うことができる。また、内部の動揺がさらに大きくなれば、クーデターなど急変事態が起きないとも限らない。平壌郊外の爆発がテロと確認されれば、これまでになかった反体制行動が企画されたものだ。韓米協力を通じて樹立しておいた作戦計画を再確認し、状況別シナリオを現実に移す実戦訓練が必要だ。
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北朝鮮の平壌(ピョンヤン)郊外で、1、2ヵ月前に爆発物テロが発生した情況があると、北朝鮮の状況に詳しい消息筋の話として、東亜(トンア)日報が報じた。「轟音と人々の悲鳴が聞こえ、死傷者も出たようだ」と複数の現地住民が証言したという。同筋は、「軍高官を狙ったテロだった可能性も排除しておらず、北朝鮮が爆発物探知装置と推定される物を輸入するなど、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の警護が強化されている」と話した。
最終的な確認が必要だが、監視と統制が徹底している平壌付近で爆発物テロの情況があったなら、内部の不満は臨界値に達したことを推察させる。爆発物探知装置の輸入の動きも同様だ。今年4月、警護員数人が防弾用の黒いカバンを持って金正恩氏を取り巻くシーンが撮影されたこととあいまって、平壌中心部の不安を示している。国家情報院は一昨日、国会で「労働党が不平不満者探しチームを地域別に作った」と報告した。
最大の不満要因は、食糧不足と若年層を対象にした統制だろう。北朝鮮は今年初めから市場を通じた個人的な食糧取引を許可せず、軍糧米の優先的な確保に乗り出した。国情院によると、北朝鮮では1~7月に餓死者が240人余り発生し、最近5年間の平均より2倍以上増え、1人当たりの国内総生産(GDP)も6年前より12%減少した。1990年代の苦難の行軍の時より事情はましだというが、若年層の不満が大きくなっただろう。「若い世代の金正恩一家への憚らない批判と集団抗議」を国情院が捉えたのは、このような空気を確認した事例だ。
金正恩氏が軍事脅威に直接乗り出す点も、北朝鮮の動向を綿密に調べなければならない理由だ。彼は、「戦争準備を攻勢的にせよ」と言うなど、8月に入ってからだけで、戦争準備を2回指示した。北朝鮮は危機の度に挑発し、「我々の問題は、外部敵対勢力のためだ」という口実で不満を静めた。北朝鮮が公海上に弾道ミサイルを発射するだけでなく、海と空から予測できない手段で韓国を直接狙うことができる。また、内部の動揺がさらに大きくなれば、クーデターなど急変事態が起きないとも限らない。平壌郊外の爆発がテロと確認されれば、これまでになかった反体制行動が企画されたものだ。韓米協力を通じて樹立しておいた作戦計画を再確認し、状況別シナリオを現実に移す実戦訓練が必要だ。
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