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韓日米の協力と尹大統領の決断力、「内治に繊細さを加える人材を求めるべき」

韓日米の協力と尹大統領の決断力、「内治に繊細さを加える人材を求めるべき」

Posted August. 23, 2023 08:48,   

Updated August. 23, 2023 08:48

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#1.「一人で訪ねてきて静かに説明すれば、論理が合っているので、受け入れざるを得ない」

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は検察に勤めていた時、ある法曹人にこのように話したことがあるという。意見が異なる時、下の参謀たちが静かに近づいてきて、「説得のスキル」を発揮し、論理を挙げて説明すれば、内心決めていた結論を変更したという。この人物は、「攻防したわけでもなく、結論に問題もなかっただけに、お互いに役立ったようだ」と話した。また別の関係者も、「最初は頑固さを感じるほど強く反対したが、時間が経てば、(尹大統領が)後輩たちの意見を受け入れたりもした」と伝えた。大統領の根気は、後輩たちの「微調整」に後押しされた時が多かった。

#2.「尹大統領は大石を仕留めるスタイルだ」

韓日関係の正常化に乗り出した尹大統領が、今年3月、東京を訪問直後、韓国国内の世論が尋常でなかった時、ある大統領室の関係者は尹大統領のスタイルを囲碁になぞらえてこのように話した。交渉文句一つ一つを問い詰める日本と異なるだけに、首脳間の議論を自国に有利に解釈していく日本メディアの「小パンチ」にもかかわらず、結局は、尹大統領の構想に日本が乗り込むという観測だった。米キャンプデービッドでの韓米日首脳会談で、3国間の協力を制度化した現時点で振り返ってみると、これは尹大統領のスタイルを見抜いた説明だった。しかし同時に、大統領の大きなスタイルを繊細に補完したり、時には異なる意見を出してシナジー効果を出せる参謀たちの役割が依然として切実だという解釈も可能だ。

実は大統領選候補時代だった2021年冬、尹大統領は、「私が大統領になれば、最高の人材、最高の専門家たちに権限を委任し、彼らを信じて仕事を任せるシステムで国政を運営する」と強調した経緯がある。参謀数を減らして精鋭化し、分野別に官民合同委員会を設置して専門性と効率性を備えた政府を構成するとも述べた。

しかし、大統領選挙と地方選挙で勝利し、政権2年目に入った現在でも、大統領以外はなかなか見えないというのが与党の大方の評価だ。その間、尹大統領は3大改革を促すと同時に「共産全体主義への盲従勢力」「虚偽の扇動と野卑で破倫的な工作」などの強い表現で、さらに前面に出ている。大統領の意志が浮き彫りになったため、参謀たちが異なる意見を提示したり、議題をめぐって大統領室と省庁が活発な討論をしたという話は相対的に少なく聞こえる。

与党では、尹大統領が離島で過ごした夏休みにしばらく同行した数人の参謀や行政官、議員が特に信頼されるのではないかという独自の解釈も聞こえる。来年の総選挙の公認を控えている状況で、大統領のすべてが「シグナル」として働きかねない状況で、省庁の創意性よりは大統領の意中にだけ関心が集中するのではないかという懸念も出ている。労働・教育・年金の3大改革と韓米日首脳会議の後続措置の綿密な履行のためには、参謀たちの繊細さも必要な時だ。尹大統領は、政権2年目の内閣改造に入った。大統領を補完できる有能な人がいれば、個人的な縁に留まらず、所信を持って変えて配置するのが国民のための道であることは、誰も否定できないという意味だ。