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北朝鮮、3年7ヵ月ぶりに国境を開放

Posted August. 28, 2023 08:24,   

Updated August. 28, 2023 08:24

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北朝鮮が、新型コロナウイルスの感染拡大で閉鎖していた国境を3年7ヵ月ぶりに開放した。中国やロシアなどに長期滞在中の労働者などの帰国が続くと予想される中、北朝鮮が国境開放を機に深刻な食糧難打開に乗り出すという観測も流れている。

27日、北朝鮮の朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国家非常防疫司令部は前日、「世界的な悪性伝染病の伝播状況の緩和を受け、防疫の等級を調整することにした国家非常防疫司令部の決定により、海外に滞在していた公民の帰国が承認された」と通知した。最近、北朝鮮の高麗航空の旅客機が北京首都国際空港に着陸し、北朝鮮の外交官など住民を乗せて平壌(ピョンヤン)に戻ったが、これを承認したという意味とみられる。

北朝鮮が官営メディアを通じて帰国措置を公式に言及したことで、今後、労働者、留学生、外交官などの帰国が続くとみられる。北朝鮮は16日、カザフスタン世界大会に出国するテコンドー選手団数十人をバスで移動させた。ただし、北朝鮮は今回の入国承認対象には北朝鮮国籍者だけを含めた。外国人観光客などの出入国の許可には多少時間がかかるという観測も流れている。

政府当局者は、「今回の国境開放後、中朝の公式貿易だけでなく国境地帯の密輸も増え、内部の食糧需給にある程度役立つ可能性がある」と見通した。これに先立ち、国家情報院は17日、国会情報委員会で、「北朝鮮の今年1~7月の餓死者発生件数は240件で、最近5年間の同時期の平均より2倍以上増加した」と明らかにした。

国境開放で脱北者も増えると予想される。国情院は情報委員会で、今年に入ってから現在までに99人が脱北したとし、国境が開放されれば脱北者の数はさらに増えると予想した。


申晋宇 niceshin@donga.com