Go to contents

基礎学力低下のフランス「読み・書き・数学強化」、教育改革に拍車

基礎学力低下のフランス「読み・書き・数学強化」、教育改革に拍車

Posted August. 30, 2023 08:39,   

Updated August. 30, 2023 08:39

한국어

フランスが、学力レベルの低下と深刻化する階層別学力の二極化を防ぐために、フランス語の読み書き、数学教育を大幅に強化する教育改革に乗り出した。学校の試験システムも改編し、フランス語試験の超難問は20題から16題に減らす方針だ。

28日、フランス紙ル・モンドによると、マクロン大統領が先月任命したガブリエル・アタル教育相(34)は同日、来月の新学期に向けて、このような内容を盛り込んだ教育改革案を発表した。

これによると、フランス語の教育では、小学校1年生の「読み」の時間が増える。読むことに困難を抱える小学校2年生は、長文を読んで読む力を強化することになる。小学校3年生は、書く力を培うために毎週最低作文を1つ書かなければならない。政府は、幼稚園教育も強化するため、2027年までに幼稚園教師37万人を養成する方針だ。

国家試験も改編される。高校のフランス語試験で、これまで難しすぎると批判を受けてきた超難問が20題から16題に減る。2018年に導入された後、形式をめぐって議論が多かった口頭試験も修正される。主に高校の正規課程で学んだ内容が試験に多く出題される予定だ。

フランスは、創造性教育に重点を置く北欧諸国とは違って、伝統的に読み書きや数学などの基礎学問教育を重視している。にもかかわらず、最近、基礎学力が低下し、危機感が高まっている。教育部によると、1995~2018年のフランスの学生の学力レベルは、教育過程で1年ほど遅れている。ル・モンドは、「フランスは最上位圏の学生と最下位圏の学生の学力差が大きいという特徴があり、これは学生の社会・経済的背景と密接な関係がある」と分析した。


趙은아 achim@donga.com