「スマイルジャンパー」禹相赫(ウ・サンヒョク=27)が韓国選手では初めて世界陸上連盟(WA)ダイヤモンドリーグファイナルへの出場権を獲得した。
禹相赫は1日、スイス・チューリッヒで行われた今年のダイヤモンドリーグ最終戦の男子走り高跳びで、2m31を跳び3位に入った。ランキングポイント6点を獲得した禹相赫はシーズンランキング4位(20点)を確定し、男子走り高跳びではランキング6位まで出場できるファイナル出場権を手に入れた。
禹相赫が今年ファイナルに出場するためには、今大会で5位以内に名を連ねなければならなかった。先月23日、ブダペスト世界選手権で6位につけた禹相赫としては勝ち点差1でシーズンランキング7位(16点)に止まり、ファイナル出場権を逃した昨年の悪夢を繰り返す危機だった。幸い、この日はコンディションが良かった。
韓国陸上代表チームのキム・ドギュン垂直跳びコーチ(44)は、「禹相赫が今大会で2m31を3回目で跳んだ時のリズムが良かった。ここにきて最も安定した姿勢で跳んだ」とし、「2m30を着実に越えれば(ファイナルでも)優勝の機会があると思う」と話した。
大会優勝は「現役最高ジャンパー」ムタズ・バルシム(32)が飾った。バルシムは出場選手10人の中で唯一、2m35を1回目に跳んで1位を確定した。バルシムはランキングポイント29点を確保し、シーズン1位の座も堅く守った。バルシムは今月23日に開幕する杭州アジア大会でも禹相赫と対決しなければならない相手だ。禹相赫は、「挑戦は続く。ダイヤモンドリーグファイナル、アジア大会まで頑張りたい」と意気込んだ。
世界トップクラスの陸上アスリートだけが出場できるダイヤモンドリーグは、年に計14大会(男子走り高跳びは7大会)を行う。各大会別順位によってランキングポイントを獲得した後、最後の大会であるファイナルで種目別最終優勝者を決める。今年のファイナルは17日から米オレゴン州ユジンで開かれる。ユジンは禹相赫が昨年世界選手権で銀メダルを獲得した場所だ。
カン・ドンウン記者 leper@donga.com