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国際原油価格が今年最高値、再び拡散するインフレ恐怖

国際原油価格が今年最高値、再び拡散するインフレ恐怖

Posted September. 07, 2023 08:24,   

Updated September. 07, 2023 08:24

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国際原油価格が今年初めて1バレル=90ドルを超え、世界的に物価高騰への恐怖が再び高まっている。原油高が、最近落ち着きを見せていたインフレに再び火をつける恐れがあるという懸念が出てきて、米国連邦準備制度(FRB)の緊縮基調が長期化するという懸念も出ている。

5日(現地時間)、英ロンドンのICE先物取引所で、ブレント原油の11月物の価格は1バレル=90.04ドルで取引を終えた。今年に入ってから初めて90ドルを超えたもので、前日より1.04ドル(1.2%)上がった。米ニューヨーク商業取引所でも、10月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は、1.14ドル(1.3%)上昇した1バレル=86.69ドルで取引を終えた。昨年11月15日以来の最高値だ。

国際原油価格の高騰は、ロシアとサウジアラビアが当初の予想とは異なり、年末まで1日100万バレルの減産を持続すると明らかにし、供給不足への懸念が高まっているためだ。これと共に、今後寒くなり暖房用油類の需要も増えるものと予想されるため、当分の間、国際原油価格の上昇傾向は続く可能性が高い。先月の物価上昇率が3ヵ月ぶりに再び3%台に上がった韓国も、インフレ圧力を避けられない見通しだ。


金道炯 dodo@donga.com