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モロッコ地震、死者2千人超える 過去120年で最大規模

モロッコ地震、死者2千人超える 過去120年で最大規模

Posted September. 11, 2023 08:37,   

Updated September. 11, 2023 08:37

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北アフリカのモロッコ南西部の山間地域付近で8日(現地時間)発生したマグニチュード(M)6.8の強震で、惨事から3日目の10日午前8時(韓国時間午後4時)現在、少なくとも2012人が死亡し、2059人が負傷したと、モロッコ内務省が明らかにした。地震が深夜に発生し、多くの人々がまだ倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっているため、死傷者はさらに増えるとみられる。また、重傷者が約1400人にのぼり、被害規模は大きくなる見通しだ。

モロッコ当局は8日午後11時11分頃、モロッコのマラケシュから南西に約71キロ離れた地点でM6.8の地震が発生し、震源地に近い山間地域のほか、マラケシュ、アガディール、カサブランカ地域でも死傷者が発生したと発表した。多くの住民が就寝する深夜の時間帯に震源18キロ程度の浅い強震が発生し、深刻な人的被害が発生した。

死傷者は高地であるアトラス山間地域に集中していることが分かった。しかし、土砂崩れで道が塞がれたり切断されたりして接近することも容易ではなく救助活動は難航していると、モロッコ当局が明らかにした。余震が続く可能性も指摘される中、弱くなった地盤のせいで建物がさらに倒壊する懸念も高まっている。中世から続く長い歴史で多数のユネスコ世界遺産を保有しているマラケシュでは、文化財の被害も相次いだ。

今回の地震は、北アフリカで120年間に発生した地震の中で最も強力な規模であることが分かった。米国地質調査局(USGS)は、最初の強震が発生した後、20分後にはM4.9の余震も発生したと明らかにした。

地震発生から3日目の10日、救助隊の手が届かない場所では、地元住民が素手で生存者の捜索に取り組むなど、悲惨な救助活動が続いている。モロッコ王室は3日間の服喪期間を宣言し、救助に総力を注いでいる。

国際社会の支援も続いている。米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席だけでなく、戦争中のロシアとウクライナも連帯の意思を表明し、2月に約5万人以上の命を奪った大地震を経験したトルコも支援の隊列に加わった。

駐モロッコ韓国大使館によると、現地の同胞、観光客、出張で訪れた人々の被害はまだ確認されていない。大使館関係者は、「同胞に注意を促し、モロッコ当局と連絡を取り合って災害状況をできるだけ早く伝えている」とし、「同胞のほか、一時的にモロッコを訪れた観光客や出張者にも被害がないか確認中」と述べた。
· purple@donga.com