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北朝鮮、金正恩氏とプーチン氏の首脳会談直前に弾道ミサイル挑発

北朝鮮、金正恩氏とプーチン氏の首脳会談直前に弾道ミサイル挑発

Posted September. 14, 2023 08:25,   

Updated September. 14, 2023 08:25

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北朝鮮は13日、朝ロ首脳会談が始まる1時間前、韓国全域を核攻撃できる短距離弾道ミサイル2発を発射実験した。北朝鮮の最高指導者が海外訪問で不在の間に北朝鮮がミサイル挑発を強行したのは初めて。

韓国合同参謀本部(合参)は、「北朝鮮が同日午前11時43分から53分まで、平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)付近から東海(トンへ・日本海)に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した」とし、「ミサイルはそれぞれ650キロほど飛翔した後、東海上に着弾した」と明らかにした。合同参謀本部は正確な弾種を明らかにしなかったが、ミサイルは戦術核兵器搭載が可能とされる韓国全域攻撃用の「KN23」(北朝鮮版イスカンダル)とみられる。

北朝鮮がミサイル挑発に出たのは、2日に巡航ミサイルを発射して以来11日ぶり。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議違反の対象となる弾道ミサイルの挑発は14日ぶりだ。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記が朝ロ首脳会談出席のため北朝鮮を離れた状況で、ミサイルの発射ボタンを押した背景も注目される。北朝鮮は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験などミサイル挑発を強行する際、金正恩氏の参観の下、ボタンを押してきた。全星勲(チョン・ソンフン)元統一研究院長は、「韓半島有事の際、北朝鮮の最高指導者が排除されても、北朝鮮体制は正常に稼働するという健在さを誇示することが狙い」と分析した。実際、北朝鮮の核武力政策法令には、「指揮統制体系が敵対勢力の攻撃で危険にさらされる場合、事前に決定された作戦計画に基づいて核攻撃が直ちに行われる」とし、北朝鮮首脳部に何かあった場合の対応策が明記されている。

朝ロ首脳会談で、朝ロが軍事協力を公式化し、韓米日が制裁を大幅に強化するものと予想される中、北朝鮮はこれに対抗するために、建造を終えて6日に進水式を行った戦術核攻撃潜水艦「キム・グンオク英雄艦」を動員して海上挑発に出る可能性も指摘されている。軍関係者は、「北朝鮮が陸海空で多様な攻撃手段を動員して奇襲挑発を行い、韓米など国際社会に反発する可能性を注視している」と話した。


孫孝珠 hjson@donga.com