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北朝鮮がロシアに兵器提供、国防部が正式確認

北朝鮮がロシアに兵器提供、国防部が正式確認

Posted September. 16, 2023 08:38,   

Updated September. 16, 2023 08:38

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北朝鮮とロシアが首脳会談を通じて軍事協力を公式化し、兵器取り引きを示唆した中、国防部が「北朝鮮がロシアに兵器を提供している情況が確認されている」と明らかにした。これまで「(兵器取り引きの)可能性がある」など、やや曖昧な表現を使ってきたが、北朝鮮の兵器がロシアに提供されたことを正式に確認したのだ。

国防部関係者は15日、記者会見で、「北朝鮮が兵器を提供している様々な情況が確認され、韓米協力の下で持続的に追跡してきた」と明らかにした。国防部は、ウクライナに殺傷兵器を提供するのかという質問に、「殺傷兵器を直接支援しないという従来の政府の方針に変わりはない」と線を引いた。しかし、政府関係者は、「まずは国際社会と歩調を合わせて制裁に集中する」とし、「それでも北朝鮮とロシアに大きな変化がなければ、その時は直接支援に転換できるだろう」と話した。

国防部は、7月に英紙フィナンシャル・タイムズなどの外信がウクライナの戦場で北朝鮮製の放射砲弾が発見されたと報じ、ハングルが書かれた砲弾の写真まで公開したことで北朝鮮の兵器提供の実態が明らかになったにもかかわらず、「兵器を提供した可能性がある」とか「関連動向を引き続き注視している」とだけ答えてきた。だが今回は、「兵器提供の情況が確認された」とし、北朝鮮がすでにロシアに砲弾などの兵器を提供したことを事実上正式に確認した。韓国政府は、すでに数ヵ月前から偵察衛星で収集した情報などを通じて北朝鮮がロシアに兵器を提供している事実を把握していたが、対外的にはこれを公式化しなかった。

政府筋は、「朝ロ会談を機に兵器提供を露骨化しているため、韓国政府も兵器取り引きの動向を把握していることを明らかにすることは、朝ロに『これ以上進めば、国際社会とともに相応の代償を払わせる』という警告だ」と話した。


孫孝珠 hjson@donga.com