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中国空母「山東」が台湾奇襲攻撃訓練、中国国営メディア報道

中国空母「山東」が台湾奇襲攻撃訓練、中国国営メディア報道

Posted September. 18, 2023 08:46,   

Updated September. 18, 2023 08:46

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中国軍の空母「山東」が、台湾に対する奇襲攻撃訓練を行ったと、中国国営メディアが報じた。これまで中国軍が台湾海峡付近で訓練することは多かったが、今回のように「台湾奇襲攻撃訓練」と明示したのは異例のこと。

中国共産党系の英字紙グローバル・タイムズは17日、「中国軍の空母『山東』と他の軍艦が5日間(11~15日)実施した台湾奇襲攻撃訓練(blitz exercise)を終えたようだ」とし、「台湾島を複数の方向から包囲する大規模な訓練だった」と報じた。同紙は、「南シナ海を出発した山東と東シナ海から来た艦船など計14隻が台湾を包囲した」とし、「前例のない大規模な合同作戦を実施した」と伝えた。

中国の軍事専門家である宋中平氏は、「規模から見ると、今回の訓練は防空、対潜、対艦、陸上攻撃など空母艦隊ができるすべての訓練を行った可能性が高い」と説明した。同紙は、「過去の遠洋訓練は1ヵ月ほど続くことが多かったが、今回『山東』は台湾付近で5日間留まり、多くの兵力が搭乗した」とし、「中国軍が集中的な兵力の大規模展開を短期間で終えることができる戦術を見せつけた」と評価した。

中国軍の今回の軍事訓練について、聯合報などの台湾メディアは、「空母『山東』が訓練している間、この訓練とは関係のない中国軍北部戦区は、複数の艦艇を対馬海峡付近に送り巡回させた」とし、「中国の主力軍が台湾周辺と西太平洋で交戦している間、他の戦力を活用して日本軍を監視・牽制する訓練をした」と分析した。

一部では、中国国営メディアが、「台湾奇襲攻撃訓練」を明示したのは、米国を念頭に置いたという解釈も出ている。米国は先月30日、台湾に8千万ドル(約1060億ウォン)相当の兵器販売を承認し、F16戦闘機用赤外線探知装備など最新の軍事装備を補給するなど、台湾に対する軍事支援を拡大している。これに対し、中国は米国の防衛大手ロッキード・マーチンを制裁するなど強く反発している。


金祺容 kky@donga.com