大統領室が22日に明らかにしたところによると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は18日から22日(現地時間)まで米国ニューヨーク訪問中に2030万博の釜山(プサン)誘致への支持を訴えて開いた二国間会談が41回に達したという。尹大統領は、猛烈な万博誘致活動による大統領の健康を懸念する与党「国民の力」の金起鉉(キム・ギヒョン)代表との通話で、「それでもやらなければならない」「(大統領である)私がやるべきことは、まさに韓国経済の問題ではないか」と強い意志を示したという。各国に対応した協力案を提示しながら万博誘致への支持を訴えた尹大統領は23日帰国する。
尹大統領は20日、国連総会の基調演説を終えた後、21日と22日にニューヨークの駐国連韓国代表部に会談場を設け、13ヵ国の首脳クラスの要人らと会談し、釜山万博誘致への支持を訴えた。21日に「デジタルビジョンフォーラム」で演説するためニューヨーク大学を訪問したのを除けば、一日中会談場が設けられた駐国連代表部で各国首脳と会談した。大統領室関係者は「尹大統領は今回の国連総会出席を契機に計41ヵ国の首脳とは別途の二国間会談を行った」とし、カリブ共同体((カリコム=太平洋島嶼国)との会談2回、多国間会談のための海外首脳との昼食・晩餐2回も行った」と明らかにした。
尹大統領はエクアドルのギジェルモ・ラソ大統領と会談し、韓国道路公社が参加するエクアドル3大都市連結高速道路建設事業への関心と支援を要請した。尹大統領はまた、南米市場の関門であるパラグアイのサンティアゴ・ペニャ大統領夫妻を招待して昼食を共にした。
尹大統領はシエラレオネのジュリウス・マーダ・ウォニー・ビオ大統領と会談し、「来年から2年間、国連安全保障理事会の非常任理事国として共に活動することになった両国が共通の価値を増進するために緊密に協力していきたい」と話した。尹大統領はスロベニアのナターシャ・ピルツ・ムサール大統領との首脳会談では、「スロベニアが計画中の新規原発建設事業に競争力のある韓国の企業が参加できることを期待する」とし、「中東と東欧進出の主要関門であるスロベニアのコペル市が釜山市と5月協力了解覚書(MOU)を締結したことを契機に港湾や物流での協力をより一層拡大していこう」と提案した。尹大統領はカリブ共同体(CARICOM、カリコム)首脳らと晩餐を共にし、両地域の協力と釜山万博誘致への支持などについて意見を交わした。
全主榮 aimhigh@donga.com