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仏「ニジェールから軍・外交官撤退」、アフリカから追い出される欧米

仏「ニジェールから軍・外交官撤退」、アフリカから追い出される欧米

Posted September. 26, 2023 08:27,   

Updated September. 26, 2023 08:27

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フランスのマクロン大統領は24日、フランスがかつて植民地支配したアフリカのニジェールから軍と外交官を年内に撤退させると明らかにした。ニジェール軍部が7月26日にクーデターで政権を握った後、フランスの駐ニジェール大使に追放命令を出し、フランス軍の撤退を要求するなど、フランスに対する反発が強まっていることによる。アフリカのサヘル地域(サハラ砂漠南部地域)で欧米の影響力が弱まる分岐点になる出来事とみられている。

マクロン氏は同日、フランスの民放TF1傘下のLCIとのインタビューで、「もはや『フランサフリック』はない。クーデターが起きても私たちは介入しない」と述べ、軍部に拘束されたニジェールのモハメド・バズム大統領に撤退の方針を通知したと明らかにした。「フランサフリック」は、フランスとアフリカの合成語で、両地域間の緊密な関係を意味する言葉だ。

フランスは、7月のクーデター後、ニジェールに約1500人の兵士を駐留させた。マクロン氏は、これは民主的な手続きで選出されたバズム政府の要請によるものだったと説明した。しかし、ニジェール軍部はフランス軍の撤退を求め、フランスと対立した。両国の軋轢が激化し、今月初め、マクロン氏は外交官らが大使館に隠れ、軍の配給で辛うじて耐えていると主張した。

ニジェール軍部は今回のフランス政府の発表に対し、「帝国主義勢力と新植民地主義勢力は我々の国土ではもはや歓迎されない」と強調した。

フランスの軍撤退の決定について、アネリーゼ・バーナード元米国務省顧問は、「サヘル地域でフランスと米国の時代が終わったことを知らせる開始点」と、米紙ニューヨーク・タイムズに語った。フランスはかつてフランスの植民地だったブルキナファソ、チャド、マリ、ニジェールなどサヘル地域諸国にテロ組織の鎮圧などを大義名分に最大5100人の軍隊を駐留させたが、最近、現地政権との対立で影響力が衰退していると指摘されている。


趙은아 achim@donga.com