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三星電子、電力効率70%高めたDラムモジュールを初開発

三星電子、電力効率70%高めたDラムモジュールを初開発

Posted September. 27, 2023 08:44,   

Updated September. 27, 2023 08:44

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三星(サムスン)電子は、パソコンやノートパソコンに搭載されるメモリモジュールの新製品「7.5Gbps(1秒当たりギガビット)のLPCAMM」(写真)を、業界で初めて開発したと、26日明らかにした。

LPCAMMは、低電力DラムのLPDDRパッケージを基盤に作られ、従来のDDR基盤製品に比べて電力効率とデザインの面で優れていると、三星電子は説明した。これまでパソコンやノートパソコンは、LPDDRパッケージ製品を直接マザーボードに搭載したり、一般のDDRベースのモジュールを使用してきた。それぞれ製品の交換が難しかったり、性能が落ちる短所があった。

今回の新製品は、LPDDRをモジュールに搭載することで、高性能や低電力を実現すると同時に、脱着も可能にした。従来のDDRモジュール比搭載面積は、最大60%以上減らした。パソコンやノートパソコンの内蔵部品の構成に余裕を持たせてバッテリー容量を追加で確保するなど、より効率的な内外部のデザインができるようにした。三星電子によれば、ノートパソコン市場で、「超スリム」ノートパソコンが占める割合は、今年の64%から2027年は88%に大きく伸びると予測される。

従来のDDRモジュール比性能も最大50%、電力効率は最大70%まで向上させた。これにより、新製品は今後パソコンやノートパソコンの他、人工知能(AI)・高性能コンピューティング(Hパソコン)・サーバー・データセンターなど、応用先が拡大するものと三星電子は期待している。最近、データセンターの顧客会社も、低電力需要が増えている。LPCAMMを適用すれば、低電力効率を達成できるだけでなく、今後のアップグレード時にマザーボードの交換なしにモジュールだけを変えても良い。

三星電子は最近、インテル・プラットフォームで新製品の動作検証を終えており、2024年の商用化に向け、年内にインテルを含めた主要顧客会社と次世代システムで検証する予定だと明らかにした。

三星電子メモリ事業部のペ・ヨンチョル商品企画チーム副社長は、「多様な分野にわたり、高性能や低電力、製造融通性に対する要求が増加しており、LPCAMMはパソコン・ノートパソコンとデータセンターなどへと次第に応用先が増えるとみられる」とし、「今後、三星電子は、LPCAMMソリューション市場の拡大機会を積極的に打診し、新規市場を開拓してメモリ産業をリードしていきたい」と話した。


郭道英 now@donga.com