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不法助長と乱闘劇美化の「暴力団ユーチューバー」が横行

不法助長と乱闘劇美化の「暴力団ユーチューバー」が横行

Posted October. 03, 2023 08:27,   

Updated October. 03, 2023 08:27

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ユーチューブを通じて組織暴力団(暴力団)を美化する映像コンテンツが広がり、不法を助長し模倣犯罪を煽るという指摘が出ている。暴力団コンテンツ専門ユーチューブチャンネルを運営するいわゆる「暴力団ユーチューバー」も、少なくとも11人に達することが分かった。

2日、国会行政安全委員会所属の与党「国民の力」の鄭宇澤(チョン・ウテク)議員室が警察庁から提出を受けた資料によると、全国市道警察庁が昨年9月7日から1ヵ月間全数調査して把握した暴力団ユーチューバーは11人だった。2019年10月の最初の全数調査当時、暴力団ユーチューバーは3人に過ぎなかったが、その後2020年8月と2021年4月に7人に増え、昨年再び11人に増えたのだ。

警察が暴力団ユーチューバーに分類したのは、犯罪武勇談や暴力団関連コンテンツを集中的に扱う人たちだ。彼らのチャンネルには、暴力団に加入する方法や違法行為によりお金を稼ぐ方法、集団乱闘劇の武勇談などを盛り込んだ映像がそのまま掲載されている。ただ、現在まで暴力団ユーチューブのモニタリングの過程で確認した映像を基に、捜査に着手または立件した事例はないという。

高麗(コリョ)サイバー大学警察学科のイ・ユンホ碩座教授は、「組織暴力団関連のユーチューブ映像は、好奇心が多く衝動的な青少年の英雄心理を刺激し、犯罪学習を通じた模倣犯罪の始まりになりうる」とし、「関連掲示者の遮断などの制裁を積極的に試みなければならない」と話した。

警察庁が集計した暴力団犯罪の検挙者数は、今年に入ってから5月まで1264人だった。このうち10代が46人(3.6%)、20代が372人(29.4%)、30代が360人(28.5%)で、10人中6人が30代以下だった。これをめぐり、暴力団ユーチューブに接して育ったいわゆる「MZ世代(ミレニアル+Z世代)の暴力団」が増えているという指摘が出ている。


ソン・ジュンヨン記者 hand@donga.com