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日朝が今春東南アジアで2回の秘密接触、拉致問題など交渉 朝日新聞など報道

日朝が今春東南アジアで2回の秘密接触、拉致問題など交渉 朝日新聞など報道

Posted October. 03, 2023 08:27,   

Updated October. 03, 2023 08:27

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北朝鮮と日本が今年春、2回にわたり東南アジアで密かに接触したと、日本メディアが報じた。日本政府は報道内容を否定しなかった。

2日、朝日新聞などによると、日本政府関係者らは 拉致問題の解決のために、今年3月と5月の2回、東南アジアで北朝鮮の朝鮮労働党関係者と秘密接触を行った。日本政府は岸田文雄首相と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の首脳会談成立を目標に北朝鮮側と接触したとされる。ただし、交渉過程で具体的な進展は見られなかったという。

日本メディアは、北朝鮮と日本が今回の非公式接触で両国の懸案事項について幅広く意見を交わし、特に北朝鮮が対話に意欲的な態度を示したと伝えた。しかし、日本政府が拉致被害者全員の早期帰国を求めたのに対し、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」との立場を変えなかったという。さらに最近、朝ロ首脳会談の開催など、北朝鮮を取り巻く国際情勢が変化しており、交渉が膠着状態に陥ったとみられる。

岸田氏は今年5月27日、異例にも(日朝)首脳会談に向けて「(北朝鮮側と)ハイレベルで協議を行っていく」と強調した。北朝鮮は2日後、外務省報道官談話を通じて「朝日両国が会えない理由はない」との考えを明らかにした。7月、国内情報筋も東亜(トンア)日報に、「北朝鮮と日本の実務陣が中国やシンガポールなどで2回以上会ったようだ」と明らかにした。

日朝間の秘密接触に関する日本メディアの報道について、岸田氏は「事柄の性質上コメントすることは控える」と述べ、水面下の接触報道について否定しなかった。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com