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米議会諮問委員会「北朝鮮ICBMは米ミサイル防衛システムを無力化するレベル」

米議会諮問委員会「北朝鮮ICBMは米ミサイル防衛システムを無力化するレベル」

Posted October. 14, 2023 12:06,   

Updated October. 14, 2023 12:06

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米議会の「米国の戦略態勢に関する諮問委員会」(CCSP)が、北朝鮮が米国のミサイル防衛システムを無力化するのに十分な数の核武装大陸間弾道ミサイル(ICBM)の配備にスピードを上げていると指摘した。また、米国が、中国、ロシアとの同時核戦争の可能性に備えなければならないと強調した。

CCSPは12日(現地時間)、北朝鮮、中国、ロシア、イランなどの戦略的リスクに対する米国の準備態勢を点検し、これに対する対応策を提案する報告書を発表した。CCSPは昨年、国防授権法に基づいて設置された超党派委員会だ。

CCSPは報告書で、北朝鮮について「核戦力を持続的に拡大・多様化し、米国と同盟国、米軍に対する脅威を増大させている」とし、「韓国に甚大な被害を与え得る在来型の軍事力を維持すると共に、核兵器をさらに遠い距離まで運ぶICBM技術の開発に優先順位を置いている」と指摘した。北朝鮮はこれにより、金正恩(キム・ジョンウン)政権の長期的な安全と共に韓半島で軍事力の優位を獲得することが狙いだと分析した。

CCSPは特に、「北朝鮮は2022年に何度もICBMを発射実験するなど、ミサイル能力を積極的に拡大している」とし、「米国防総省ができるだけ早く次世代迎撃機(NGI)を開発、配備することを提案する」と強調した。また、「ミサイル防衛局長は、北部司令部および戦略司令部と協議して、北朝鮮の脅威に備えるために必要な地上発射迎撃ミサイル(GBI)とNGIの数量を決定する」よう勧告した。

CCSPは、中国とロシアの脅威は2027~35年に深刻になると分析した。中国の核兵器は30年代半ばまでに米国と量的に同等になり、現在、ロシアがすべての国の中で最も大きな核戦力を持っていると指摘した。

CCSPは、「米国が主導する国際秩序と守ろうとする価値観は、中国とロシアの権威主義政権によって危険にさらされている」とし、「米国と同盟国が2つの敵対国を同時に阻止し、撃退する準備が必要だ」と強調した。ロイター通信は、「これは、現在の米国の核兵器システムが中国とロシアを阻止するのに十分だというバイデン政権の立場と対照的」と説明した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com