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韓国学中央研究院がキムチの中国語表記「泡菜」使い物議

韓国学中央研究院がキムチの中国語表記「泡菜」使い物議

Posted October. 14, 2023 12:07,   

Updated October. 14, 2023 12:07

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教育部傘下の研究機関である韓国学中央研究院が、韓国学を大衆化するために編纂したオンライン百科事典が、キムチを泡菜に、尹東柱(ユン・ドンジュ)詩人は中国朝鮮族と紹介したことが明らかになった。韓国学中央研究院は、年間300億ウォンを超える政府出資金を受け取り、韓国を正しく知らせる事業を行っており、議論が広がっている。

国会教育委員会所属の与党「国民の力」の丁慶姫(チョン・ギョンヒ)議員は13日、国政監査で韓国学中央研究院が編纂したオンライン辞書が、韓国文化を中国式に説明していると指摘した。世界韓民族文化大典では、「キムチ」の中国語表記を「泡菜」と記載し、「塩漬けした白菜や大根などを唐辛子粉やネギ、ニンニクなどの薬味に和えた後、発酵させて作る朝鮮族料理」と定義した。

文化体育観光部は2021年、「公共用語の外国語翻訳および表記指針」を改正し、公共機関でキムチの中国語表記を「辛奇」にするよう義務付けた。丁議員は、「韓国学中央研究院は、該当指針に違反した」とし、「直ちに是正し責任者を問責せよ」と主張した。

世界韓民族文化大典は、「ソルビム」の場合「朝鮮族が旧正月に着る新しい服」と定義した。ネイバーやダウムなどの大型ポータルの百科事典とも連動している韓国民族文化大百科事典では、尹東柱詩人の故郷「明東村(ミョンドンチョン)」を「中国朝鮮族愛国詩人尹東柱の生家」と書いた。韓国民族文化大百科事典は、2018年から5年間、5億人余りが閲覧した。

韓国学中央研究院のアン・ビョンウ院長は、「泡菜の表記は2015年に作られ、(文化体育部の指針を反映して)現行化できなかった」と釈明した。また、「韓半島にいる韓国人の見解ではなく、現地の韓国人の見解で説明するのがこの辞書の目的」と主張した。


崔예나 yena@donga.com