「誰ですか?」
11日、イングランド2部・EFLチャンピオンシップのバーミンガム・シティの監督に就任したウェイン・ルーニー(38)が翌日午前7時、クラブ練習場に出勤するやいなや受けた最初の質問だという。英紙ザ・サンは13日「バーミンガム・シティの新しい指揮官、ルーニーの初出勤日に、警備員が彼のことに気づかず、ぎこちない瞬間が演出された」と報じた。ルーニーは「監督として職員に範を示すことが重要だと思った。早めに出勤して準備がきちんとできているか確認しなければならなかった。私の考えでは、彼は私が誰なのか知らなかったようだ」と笑った。
現在、5勝3分け3敗で(勝ち点18)リーグ6位に位置しているバーミンガム・シティは、プレミアリーグ(EPL)昇格を目標にジョン・ユスタース監督を解任し、ルーニーに采配を任せた。最近まで米国メジャーリーグサッカー(MLS)のDCユナイテッドを指揮していたルーニーは7日、監督職を辞任した。この時、バーミンガム・シティがルーニーにオファーし、ルーニーもダービーカウンティ(3部リーグ)監督以来、約1年ぶりにイングランドクラブチームの監督復帰を選択した。バーミンガム・シティはルーニーが指揮を執った3番目のチームだ。
ルーニーはイングランドサッカーの伝説だ。現役時代に国際Aマッチ120試合に出場し53ゴールを決めた。プレミアリーグ(EPL)では通算208ゴールを決め、アラン・シアラー(260ゴール)、ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン、213ゴール)に次いで歴代得点ランキング3位につけている。ルーニーと契約を締結した後、バーミンガム・シティのトム・ワグナー会長は「ルーニーは生まれつきの勝負師であり、彼の哲学が我がチームの野望(1部昇格)を実現するのに力になるだろう」と話した。
ルーニーも意欲的に抱負を語った。就任後に行った英BBCとのインタビューで、「バーミンガム・シティがいるべきところはEPLだ。そのように作る」と語った。ルーニーとマンチェスター・ユナイテッドで長く呼吸を合わせたジョン・オシェイ(42)とチェルシーレジェンド出身のアシュリー・コール(43)が新たにコーチとして合流し、ルーニーを補佐する。
金培中 wanted@donga.com