背中を押された与党の刷新、それさえも見掛け倒しに終わるのか
Posted October. 16, 2023 10:02,
Updated October. 16, 2023 10:02
背中を押された与党の刷新、それさえも見掛け倒しに終わるのか.
October. 16, 2023 10:02.
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与党「国民の力」の任命職党役員8人が、週末の一昨日辞任した。金起炫(キム・ギヒョン)代表と尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表、選出職の最高委員4人はそのまま席を維持したまま、朴大出(パク・デチョル)政策委議長、李喆圭(イ・チョルギュ)事務総長など任命職の主要党役員たちが辞任したのだ。10月11日に実施された江西区(カンソグ)区長補欠選挙の惨敗から3日目のことだ。与党は昨日、休日にもかかわらず議員総会を開き、党の革新案をめぐって激しい討論が行われた。任命職党役員の一括辞任は、補選惨敗による党執行部の全面的な刷新を避けるために苦心の末に絞り出した収拾策と見られるが、それで執行部責任論が収まるかどうかは分からない。党内と周辺での危機感の拡散と強い刷新要求にもかかわらず、何とか金代表の体制を維持し、非常対策委員会への転換は阻止するという闘いのように見えるからだ。補選の敗北から2日が経っても、執行部の進退には口をつぐんだまま、当初打ち出すと言われた党刷新案の発表も先送りした与党のことだ。そのような与党に対して、「責任を負う人がいない」という世論が沸騰すると、背中を押される形で出したのが中途半端な刷新である。このような急場しのぎの策ですら遅れたのは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が指示した「落ち着いて賢明な変化」をめぐり、与党執行部が大統領室の顔色を伺いながら水面下の調整に時間がかかったためだという。金代表が退けば、苦労して築いた尹大統領の与党直轄体制が崩れるだけに、一部の任命職に親尹系(尹大統領系)色の薄い人物を座らせることで、ひとまず内部反発の緩和を図る狙いだが、党内からは「そのような尻尾切りで収拾できるだろうか」という批判の声があがっている。実際、今回の選挙惨敗の最大の責任は、大統領の一方的な国政運営のスタイルにあるだろうが、それに劣らず、「龍山(ヨンサン)大統領室の汝矣島(ヨイド)出張所」に安住していた与党執行部の責任も大きい。補選の原因を提供した人物を尹大統領が恩赦して出馬を可能にし、与党は文句なしに党公認候補に選出した。その結果がもたらした危機警報音にもかかわらず、与党は依然として大統領室の顔色を伺うことだけに汲々としている。このように大統領室に垂直的に従属している与党に、国民は何を期待するだろうか。与党の刷新は、大統領室間の健全なバランス回復から始めなければならない。何よりも、与党は息詰まるような党内の空気から一変させなければならない。親尹系一色の党執行部に腕章をつけた有力者たちが勢力を伸ばしている状況下で、政権与党の責任ある姿が見えるはずがない。刷新には犠牲と苦痛も伴う。しかし、根本的な体質改善無しでは、6ヵ月後にさらに痛い結果に直面することを自覚しなければならない。
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与党「国民の力」の任命職党役員8人が、週末の一昨日辞任した。金起炫(キム・ギヒョン)代表と尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表、選出職の最高委員4人はそのまま席を維持したまま、朴大出(パク・デチョル)政策委議長、李喆圭(イ・チョルギュ)事務総長など任命職の主要党役員たちが辞任したのだ。10月11日に実施された江西区(カンソグ)区長補欠選挙の惨敗から3日目のことだ。与党は昨日、休日にもかかわらず議員総会を開き、党の革新案をめぐって激しい討論が行われた。
任命職党役員の一括辞任は、補選惨敗による党執行部の全面的な刷新を避けるために苦心の末に絞り出した収拾策と見られるが、それで執行部責任論が収まるかどうかは分からない。党内と周辺での危機感の拡散と強い刷新要求にもかかわらず、何とか金代表の体制を維持し、非常対策委員会への転換は阻止するという闘いのように見えるからだ。補選の敗北から2日が経っても、執行部の進退には口をつぐんだまま、当初打ち出すと言われた党刷新案の発表も先送りした与党のことだ。そのような与党に対して、「責任を負う人がいない」という世論が沸騰すると、背中を押される形で出したのが中途半端な刷新である。
このような急場しのぎの策ですら遅れたのは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が指示した「落ち着いて賢明な変化」をめぐり、与党執行部が大統領室の顔色を伺いながら水面下の調整に時間がかかったためだという。金代表が退けば、苦労して築いた尹大統領の与党直轄体制が崩れるだけに、一部の任命職に親尹系(尹大統領系)色の薄い人物を座らせることで、ひとまず内部反発の緩和を図る狙いだが、党内からは「そのような尻尾切りで収拾できるだろうか」という批判の声があがっている。
実際、今回の選挙惨敗の最大の責任は、大統領の一方的な国政運営のスタイルにあるだろうが、それに劣らず、「龍山(ヨンサン)大統領室の汝矣島(ヨイド)出張所」に安住していた与党執行部の責任も大きい。補選の原因を提供した人物を尹大統領が恩赦して出馬を可能にし、与党は文句なしに党公認候補に選出した。その結果がもたらした危機警報音にもかかわらず、与党は依然として大統領室の顔色を伺うことだけに汲々としている。このように大統領室に垂直的に従属している与党に、国民は何を期待するだろうか。
与党の刷新は、大統領室間の健全なバランス回復から始めなければならない。何よりも、与党は息詰まるような党内の空気から一変させなければならない。親尹系一色の党執行部に腕章をつけた有力者たちが勢力を伸ばしている状況下で、政権与党の責任ある姿が見えるはずがない。刷新には犠牲と苦痛も伴う。しかし、根本的な体質改善無しでは、6ヵ月後にさらに痛い結果に直面することを自覚しなければならない。
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