北朝鮮、国旗掲揚禁止にアジアパラ競技大会参加を放棄

北朝鮮が２２日、中国杭州で開幕するアジアパラ競技大会に選手団を派遣しないことを決めた。大会を主催するアジアパラリンピック委員会（ＡＰＣ）から、「大会中はどこにも北朝鮮国旗を掲揚できない」と通知されたからだ。 北朝鮮の不参加で今大会にはＡＰＣ加盟４５ヵ国のうち４４ヵ国が参加することになった。

ＡＰＣ関係者は１８日、北朝鮮専門メディア「ＮＫニュース」とのインタビューで、「北朝鮮の不参加は残念だが、我々は世界反ドーピング機関（ＷＡＤＡ）の指針に従わなければならない」と強調した。ＷＡＤＡは２０２１年１０月、「北朝鮮がドーピング防止規定を守っているのかを確認する方法がない」とし、オリンピックとパラリンピックを除く国際大会で北朝鮮が国旗と国歌を使わないよう懲戒処分を下した。北朝鮮が新型コロナウイルス感染症の流入を理由にＷＡＤＡ検査官の入国を阻止したことを受けた措置だった。

北朝鮮は杭州アジアパラ競技大会でも、この懲戒処分によって国旗と国歌を使用してはならなかった。しかし、アジアオリンピック評議会（ＯＣＡ）は「新型コロナ感染症のパンデミックという特殊な状況を考慮しなければならない」として北朝鮮の立場を擁護し、ＷＡＤＡの懲戒を事実上無力化した。ＷＡＤＡは１１日、北朝鮮が検査官の入国を再び許可することにしたと明らかにしたが、懲戒処分はまだ解除されていない。


カン・ドンウン記者 leper@donga.com