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「エレジーの女王」李美子さんに金冠文化勲章

「エレジーの女王」李美子さんに金冠文化勲章

Posted October. 21, 2023 08:43,   

Updated October. 21, 2023 08:47

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「いろいろ足りないのに、あまりにも長い間たくさん愛してくださったその恩で、(勲章を)受章するようです」

韓国大衆音楽家の中で初めて21日に金冠文化勲章を叙勲する「エレジーの女王」歌手の李美子(イ・ミジャ)さん(82)は20日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「嬉しく過分に感じる」としたうえで、このような感想を述べた。

文化体育観光部は、李さんが大衆文化芸術分野の最高権威の政府褒賞である「大韓民国大衆文化芸術賞」の今年の受賞者に決まったと、20日明らかにした。李さんが受章する金冠は、文化勲章の中で最高等級だ。過去の受章者を大衆文化分野に広げても、2021年に俳優の尹汝貞(ユン・ヨジョン)氏(76)が初めて金冠勲章を叙勲、李さんが2番目となる。

李さんは1959年、「19歳の純情」でデビューして以来、大衆音楽のアイコンであり、韓国歌謡界の伝説として定着し、国民から愛されてきた。氏が歌った歌だけでも2500曲余りに上る。

李さんは、「椿娘」と「島村先生」、「雁の父親」の3曲に対して特別な愛着があると話した。李さんは、「この3曲は、出るやいなや大ヒットをしたが、20年余り禁止曲に縛られた後に再び解禁になる過程を経た歌だ」とし、「ところが今までも歌詞一つ忘れもせず、記憶してくださるファンの皆さんに感謝するので、愛着があるのは当然だ」と話した。これらの歌は、1960年代に「日本色が濃い」「嘆きの色合いがある」などのレッテルが貼られ、禁止曲に指定されたが、1987年の民主化以降解禁された。

李さんは、「私は、伝統歌謡を続けている歌手という誇りを持っている」とし、「私たちは、韓国戦争の時に家族を失い、互いに厳しかった時期に伝統歌謡を歌って聞きながら慰め、慰められた」と強調した。さらに、「後輩たちも、このような伝統を絶対に忘れないでほしいという願いがある」と付け加えた。

今回の大衆文化芸術賞では、1970年に東亜(トンア)放送専属でデビューし、様々なジャンルで活発に声の演技を披露した声優のイ・グンウク氏(77)と、1961年にKBS第1期公開採用タレントとしてデビューした俳優の鄭惠善(チョン・ヘソン)氏(81)が銀冠文化勲章を受章する。宝冠文化勲章は、作詞家のヤン・インジャさん(78)とドラマ作家のイ・ファンギョンさん(73)、歌手のキム・スチョルさん(65)が授与される。大統領・長官・首相表彰も行われる。授賞式は21日午後6時、ソウル中区(チュング)の国立劇場で行われる。


柳原模 onemore@donga.com