Go to contents

三星「次世代チップでAI市場を主導」、映画40本を1秒で処理するDラム公開

三星「次世代チップでAI市場を主導」、映画40本を1秒で処理するDラム公開

Posted October. 21, 2023 08:43,   

Updated October. 21, 2023 08:43

한국어

「超巨大人工知能(AI)の時代は、技術革新と成長の機会が交差する。半導体業界にとっては、さらなる飛躍とともに挑戦の時間になるでしょう」

20日(現地時間)、米シリコンバレーで開かれた「三星(サムスン)メモリテックデー2023」で、三星電子メモリ事業部の李禎培(イ・ジョンベ)社長は、AI市場の重要性をこのように強調した。三星電子は、データの処理量が急激に増大する「超巨大AI」市場を掌握するための次世代メモリソリューションを、大量に公開した。世界1位のメモリ半導体企業として、メモリパラダイムを主導し続けるという戦略だ。

超巨大AI時代には、膨大なデータを演算装置と早くやり取りする技術と、この過程で電力消費をどのように最小化するかなどがコアとなっている。三星電子は同日、第5世代高帯域幅メモリ(HBM)製品であるHBM3E・Dラム「シャインボルト」を、初めて披露した。シャインボルトは、1秒当たり1.2TB(テラバイト)以上のデータを処理できる。30GB(ギガバイト)容量の映画40本を1秒で処理できるという意味だ。

三星電子は、次世代11ナノ(1ナノは10億分の1)級Dラムを、業界最大水準の集積度を目標に開発していると明らかにした。また、10ナノ以下のDラムで3次元(3D)の新構造の導入を準備していると紹介した。この技術開発が商用化されれば、単一チップで100Gb(ギガビット)以上の容量を確保できる。三星電子は先月、12ナノ級で開発した現存の最大集積度のDRAMの新製品(32Gb)を発売した。3Dの新構造が開発されれば、容量を3倍以上に引き上げることができるようになる。

NAND型フラッシュの場合、第9世代VNAND(垂直に積み上げたメモリ)で、ダブルスタック構造(NAND2個を付けて段数を高める技術)で具現できる最高段数を開発していると公開した。三星電子は、この新規NAND製品を、来年初めに量産するという目標を明らかにした。

自動運転システムの高度化に効率的に対応できる案も提示された。脱着が可能な車両用ソリッドステートドライブ(SSD・保存装置)がそれだ。元々は、システムごとに別途のSSDが必要だった。今回の新製品は、一つの保存装置が「システムの頭脳」の役割をする複数のシステムオンチップ(SoC・色々なシステムを具現する単一チップ)と連結される。車内の電装設計がそれだけ簡単になる。取り外しが可能で、状況に応じて容量を簡単に高めることもできる。

李社長は、「無限の想像力と大胆な挑戦を通じて、革新を導く」とし、「顧客・パートナーとの密接な協力で限界を越える拡張されたソリューションを提供し、メモリ市場を継続的に先導していく」と話した。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com