マラソン新鋭イスマ・アンテナエフ・ダグナチェー(25・エチオピア)が2023東亜(トンア)日報慶州国際マラソンで優勝した。
ダグナチェーは21日、新羅(シルラ)の「千年古都」慶尚北道慶州市(キョンサンブクド・キョンジュシ)で開かれた慶州国際マラソン42.195キロのフルコースレース国際エリート男子部で2時間11分31秒で一番早くゴールした。ダグナチェーは今年4月、ミラノマラソンでフルコースに初めて挑戦し、2時間11分55秒で10位に入り、2度目の大会で優勝を飾った。同日、37キロ区間以後、先頭グループが7人に減るまで、皆の関心は昨年優勝者のエバンス・キプコエチ・コリル(36)などケニア勢に集まった。しかし、40キロ区間以後、コリルがハムストリング負傷で棄権し、先頭グループが4人に減ると、ダグナチェーが飛び出し、ティモシー・キプコリル・カタム(30・ケニア)を21秒差で引き離してトップに立った。
高校時代までサッカー選手を夢見ていたダグナチェーは、教師の勧めで学校代表として出場した陸上大会で入賞したのをきっかけにランニングを始めた。高校卒業後、5000メートル、1万メートル、ハーフコースに出場していたダグナチェーは、「もっと走るれかもしれない」と思い、今年からフルコースに挑戦し始めた。ダグナチェーはエチオピアの首都アディスアベバ近くのエントト山の高山地帯(標高3300メートル)で練習するが、ここは韓国と天気が似ているという。同日の大会スタート時間が午前8時と例年より1時間早まり、スタート時点の気温は摂氏10度、終盤の午前10時以降も体感温度が12度と涼しく、マラソンには最適の天気だった。
ダグナチェーは、「韓国での初挑戦で優勝できて言葉では言い表せないほど嬉しい」と笑顔を見せあ。その上で「機会さえあればいつでも韓国に来たかった。エチオピアは韓国戦争参戦国なので、今も韓国人はエチオピアに訪問すると感謝の気持ちを示しているので、韓国に対する印象が良かった。一緒に練習する仲間たちの間でも韓国マラソン大会の人気が高い」と話した。
マスターズ参加者9000人余りは瞻星台(チョムソンデ)と鳳凰台(ポンファンデ)、天馬塚(チョンマチョン)などユネスコ世界文化遺産が立ち並ぶ慶州のフルコースとハーフコース、10キロ、5キロで秋のマラソンフェスティバルを楽しんだ。
チャンネルAは大会の一部区間を三星(サムスン)電子のスマートフォン「ギャラクシーS23」で撮影して生中継した。スマホの縦画面3つを並べて国際エリート、国内エリート男子・女子先頭の姿を同時に中継し、Sスローモーション機能で給水台から水筒を取る選手たちの瞬間を捉えたりもした。起亜(キア)自動車はエコ電気自動車EV9を中継車として支援した。
朱洛榮(チュ・ナクヨン)慶州市長と陸鉉杓(ユク・ヒョンピョ)大韓陸上連盟会長、金碩基(キム・ソッキ)国会議員(国民の力)、李哲雨(イ・チョルウ)慶州市議会議長、ヨ・ジュンギ慶州市体育会長、千光巖(チョン・グァンアム)東亜日報論説主幹はスタート場所で参加者たちを激励した。慶州警察署は交通パトロールカーなど車両25台をはじめ警察と公務員600人を配置し、安全な大会開催をサポートした。
任寶美 bom@donga.com