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韓国の今年成長率、OECDが「初めて1%台に転落」と予測…「来年は米国にも抜かれる」とも

韓国の今年成長率、OECDが「初めて1%台に転落」と予測…「来年は米国にも抜かれる」とも

Posted October. 24, 2023 08:42,   

Updated October. 24, 2023 08:42

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韓国の潜在成長率は、今年初めて1%台に下がるのに続き、来年は1.7%へとさらに下落するだろうという経済協力開発機構(OECD)の見通しが出た。来年の1.7%の予測値は、韓国より経済成熟段階が高く、その規模がはるかに大きい米国にも及ばない水準だ。少子高齢化と共に、低い生産性という構造的要因が、韓国経済の基礎体力を弱化させているという指摘が出ている。

23日、国会企画財政委員会所属の最大野党「共に民主党」の康準鉉(カン・ジュンヒョン)議員が韓国銀行から提出を受けた資料によると、OECDは韓国の今年と来年の潜在成長率をそれぞれ1.9%と1.7%と推定した。OECDの潜在成長率予測で韓国が2%を下回ったのは初めて。潜在成長率とは、労働や資本など生産要素を総動員して物価上昇を誘発せずに達成できる最大成長率をいう。潜在成長率が1%台に落ちたということは、本格的な低成長局面に入ったことを意味する。

韓国の潜在成長率は下がり続けている一方、米国は今年の1.8%から来年は1.9%へとむしろ韓国より高くなるものと予想された。OECDの2001年以降の統計で、韓国の潜在成長率が主要7ヵ国(G7)に及ばなかったのはが初めて。

潜在成長率の下落ペースも、主要国より速い。OECDは、韓国の潜在成長率は2012年(3.8%)以降、来年まで12年連続で下落するものと予想した。同期間の減少幅は2.1ポイントと推定された。同期間、G7諸国のうち潜在成長率の下落幅が最も大きいドイツ(マイナス0.5ポイント)の4倍を超える水準だ。中央(チュンアン)大学経済学科のイ・ジョンヒ教授は、「潜在成長率は、一国の未来を示す経済指標だ」とし、「潜在成長率の下落は、外国人投資の減少につながりかねない」と話した。


イ・ドンフン記者 ソ・ソルヒ記者 dhlee@donga.com