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米軍がシリア内のイラン関連軍事施設を攻撃、ネタニヤフ首相はハマスとの交渉説に「デマ」と反発

米軍がシリア内のイラン関連軍事施設を攻撃、ネタニヤフ首相はハマスとの交渉説に「デマ」と反発

Posted November. 10, 2023 08:38,   

Updated November. 10, 2023 08:38

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米国とイスラエルが、イランの支援を受けるシリアの武装組織の軍事施設を空爆した。ガザ地区で市街戦が拡大し、戦闘が長期化する兆しを見せる中、イランと連携した武装組織の軍事的脅威を事前に遮断するためだ。

8日(現地時間)ロイター通信などによると、オースティン米国防長官は声明を通じて、「シリア内のイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)と関連組織が使用する施設を攻撃した」とし、「最近、イラクとシリアに駐留する米兵に加えられた一連の攻撃への対抗措置だ」と明らかにした。米軍は今回の攻撃でF15戦闘機2機を動員し、武装組織の兵器の貯蔵施設を攻撃した。

米国のダナ・ストロール国防副次官補(中東問題担当)は同日、下院外交委員会に出席し、先月17日にイラクとシリアにある米軍基地が初めて攻撃されて以降、米軍を狙った攻撃回数が41回にのぼると明らかにした。

米軍がイランとつながりのある武装組織の関連施設を攻撃したのは、先月27日以来2回目。最初の攻撃時は、武装組織からドローン、ミサイル攻撃を受けた後、関連施設に対する報復空爆の性格だったのに対し、今回の攻撃は、武装勢力の軍事力を弱体化させる目的で計画されたと、AP通信は伝えた。

イスラエルも同日、シリアの首都ダマスカス付近にあるレバノンの武装組織ヒズボラの施設を空爆した。AFP通信によると、シリア内戦の情報を独自に収集分析するシリア人権監視団は、「イスラエルがヒズボラの拠点を攻撃し、親イラン武装組織の戦闘員3人が死亡した」と伝えた。イスラエル軍は同日、シリア南部のレーダー基地も空爆したと伝えた。

ガザ地区に進入して市街戦を繰り広げているイスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は同日、記者会見で、「民間人居住地と隣接する地下壕を遮断している。地上戦開始後、130個以上の地下壕を破壊した」と明らかにした。また、「ハマスがガザ地区で統制権を失っており、5万人のガザ地区住民が南に避難した」と主張した。

米国とハマスの双方は、カタールの仲裁で一時的な戦闘停止及び人質解放交渉も進めていると伝えられた。中東衛星テレビ局アルジャジーラによると、中東に派遣された米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は、イスラエルを経由してカタールを訪れた。イスラエル軍がガザ地区攻撃を3日間ほど停止することを条件として、ハマスが米国人6人を含む人質12人を解放することを議論するためだという。バーンズ氏は、外交官のキャリアの大半を中東で過ごし、地域の指導者たちと親交がある。ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は同日、「根拠のないデマを流すのは止めよ」とし、「人質全員の解放がなければ停戦はない」と従来の方針を再確認した。


カイロ=キム・ギユン特派員 pep@donga.com