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「利上げを躊躇しない」、パウエル議長の「タカ派発言」で米国債金利が再び上昇

「利上げを躊躇しない」、パウエル議長の「タカ派発言」で米国債金利が再び上昇

Posted November. 11, 2023 08:52,   

Updated November. 11, 2023 08:52

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米連邦準備制度(FRB)のジェローム・パウエル 議長(写真)は、金利引き上げの可能性を残し、市場の「金利引き下げへの期待」に水を差した。パウエルの「タカ派的発言」と米国債需要の悪化に、総合株価指数(コスピ)は取引中2400台を割り込むなど、グローバル金融市場も動揺した。

パウエル議長は9日(現地時間)、国際通貨基金(IMF)主催のカンファレンスで、「我々は物価上昇率を2%台に下げるほど、十分制約的な通貨政策の基調に専念しているが、まだそのような基調を達成したとは確信できない」と述べた。さらに、2%台の物価上昇率までの道は遠いとし、「追加引き上げが必要ならば、私たちは躊躇しないだろう」と追加緊縮の可能性を示唆した。

市場では1日、基準金利を据え置いた連邦公開市場委員会(FOMC)以降、FRBが金利引き上げを終了しただけでなく、引き下げを始めるピボット(政策転換)時点も早くなるという期待が高まってきた。これを反映するかのように、最近ニューヨーク証券市場で技術株中心のナスダック指数が9取引日連続で上昇し、米国債金利は急落した。

しかし、パウエル議長が9日、追加緊縮カードは消えていないことをほのめかしたうえ、米財務省の国債入札の結果、需要弱化が確認されると国債金利が高騰した。スタンダード&プアーズ(S&P)500指数は、前場より0.81%、ナスダック指数は前場より0.94%下がり、連続上昇を終えた。10日、コスピは前場より17.42ポイント(0.72%)安の2409.66で取引を終え、辛うじて2400ポイント台を守った。6日、急きょ施行された空売り全面禁止を受け2500台まで上がったが、4日ぶりに92.71ポイントが下がった。日本の日経(マイナス0.24%)に続き、香港ハンセン指数は1.5%下落し、アジア全般の証券市場が揺れる姿を見せた。


金玹秀 kimhs@donga.com