隣部屋のトコジラミ殺虫剤を吸引、英国人夫婦が死亡
Posted November. 13, 2023 08:37,
Updated November. 13, 2023 08:37
隣部屋のトコジラミ殺虫剤を吸引、英国人夫婦が死亡.
November. 13, 2023 08:37.
by キム・ボラ記者 purple@donga.com.
世界各地でトコジラミの拡散により緊急事態が発生している中、エジプトなど一部の国で使われているトコジラミ殺虫剤の毒性がかなり強いことが分かった。2018年8月、エジプト・紅海の有名リゾート地フルガダのホテルで休暇を楽しんでいた60代の英国人夫婦が死亡した原因が、隣の部屋に散布したトコジラミの殺虫剤だったという調査結果が出た。11日(現地時間)、英BBCなどによると、ランカシャー出身のジョン・クーパーさん(68)と妻のスーザンさん(63)は、当時フルガダホテルで隣の部屋のトコジラミの殺虫剤を吸い込んで死亡した。遺族は、夫婦が大腸菌で死亡した可能性があるというエジプト側の発表を信じず、母国で検査を続けた。その結果、ランカシャー検視所側は、夫婦が塩化メチレンが含まれたトコジラミ殺虫剤「ラムダ」の蒸気を吸い込んだ後、一酸化炭素中毒で死亡したと結論付けた。ラムダは、一部の国で塩化メチレンで希釈して使われる。この物質は、代謝過程で体内で一酸化炭素を生成させるという。ホテル側は、夫婦の死亡前日の昼に隣の部屋をラムダで燻蒸(くんじょう)処理した。その後、2つの部屋をつなぐドアの隙間にテープを貼ったが、完全に密封されておらず、殺虫剤の煙の拡散を防ぐことはできなかった。世界各国もトコジラミの拡散を制御するために努力しているが、容易ではない。香港当局は11日、空港や鉄道、最近韓国旅行から戻ったあるカップルのベッドなどでトコジラミが発見されたことを受け、関係者が記者会見を開き、対策に乗り出した。米紙ニューヨーク・ポストによると、先月末までの米ニューヨークのトコジラミの報告件数も計2667件で、昨年同期より17%増加した。
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世界各地でトコジラミの拡散により緊急事態が発生している中、エジプトなど一部の国で使われているトコジラミ殺虫剤の毒性がかなり強いことが分かった。2018年8月、エジプト・紅海の有名リゾート地フルガダのホテルで休暇を楽しんでいた60代の英国人夫婦が死亡した原因が、隣の部屋に散布したトコジラミの殺虫剤だったという調査結果が出た。
11日(現地時間)、英BBCなどによると、ランカシャー出身のジョン・クーパーさん(68)と妻のスーザンさん(63)は、当時フルガダホテルで隣の部屋のトコジラミの殺虫剤を吸い込んで死亡した。遺族は、夫婦が大腸菌で死亡した可能性があるというエジプト側の発表を信じず、母国で検査を続けた。
その結果、ランカシャー検視所側は、夫婦が塩化メチレンが含まれたトコジラミ殺虫剤「ラムダ」の蒸気を吸い込んだ後、一酸化炭素中毒で死亡したと結論付けた。ラムダは、一部の国で塩化メチレンで希釈して使われる。この物質は、代謝過程で体内で一酸化炭素を生成させるという。
ホテル側は、夫婦の死亡前日の昼に隣の部屋をラムダで燻蒸(くんじょう)処理した。その後、2つの部屋をつなぐドアの隙間にテープを貼ったが、完全に密封されておらず、殺虫剤の煙の拡散を防ぐことはできなかった。
世界各国もトコジラミの拡散を制御するために努力しているが、容易ではない。香港当局は11日、空港や鉄道、最近韓国旅行から戻ったあるカップルのベッドなどでトコジラミが発見されたことを受け、関係者が記者会見を開き、対策に乗り出した。米紙ニューヨーク・ポストによると、先月末までの米ニューヨークのトコジラミの報告件数も計2667件で、昨年同期より17%増加した。
キム・ボラ記者 purple@donga.com
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