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29年ぶり韓国一は始まりに過ぎない、LGが王朝再建を目指す

29年ぶり韓国一は始まりに過ぎない、LGが王朝再建を目指す

Posted November. 15, 2023 08:56,   

Updated November. 15, 2023 08:56

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29年ぶりに韓国シリーズを制覇したプロ野球LGの選手たちは、金では買えない大きな名誉を手にした。そして年俸の他にも少なくない副収入も待っている。LGは韓国野球委員会(KBO)からポストシーズン配当金として約30億ウォンをもらう。これに球団ボーナス15億ウォンを加え、約45億ウォンを分け合うことになる。優勝チームの選手だけが享受できる「優勝の味」だ。

しかし、LG選手団の視線はさらに上を向いている。LGを頂点にに導いた廉京燁(ヨム・ギョンヨプ)監督は13日、優勝が確定した後、「これからが始まりだ。来年も再来年も突っ走る」と話した。韓国シリーズMVPに選ばれた主将の呉智煥(オ・ジファン)はさらに、「われわれは王朝時代をおう歌するだろう。このメンバーで、このまま長く野球をしたい」と抱負を語った。

十分可能性のある話だ。今年、LGは他の9チームを圧倒する強力な戦力で統合優勝を収めた。LGは今年6月27日以降、一度もレギュラーシーズン1位の座を逃さなかった。チーム打率(.279)とチーム防御率(3.67)、チーム盗塁(166個)もいずれも1位だった。投打を問わず選手層が最も厚く、主力とバックアップ選手間の差が最も少ないチームがLGだった。

1990年代「勢いの野球」で最高人気チームになったLGは2003年から2012年までの10年間暗黒期を過ごした。目の前の成績と選手育成との間で方向性が定まらず、監督は随時交代された。新鋭選手たちもまともに成長できず、「有望株の墓場」という汚名も得た。朴炳鎬(パク・ビョンホ、KT)らLGを離れ、潜在力を発揮した選手も多かった。

しかし、LGは今や若手たちを最もよく育てるチームになった。今回の韓国シリーズ先発ラインナップに含まれた呉智煥、洪昌基(ホン・チャンギ)、文保景(ムン・ボギョン)、文晟柱(ムン・ソンジュ)らはいずれもLGから指名され、LGの主力へと跳躍した。抑え投手の高佑錫(コ・ウソク)はじめ鄭又榮(チョン・ウヨン)、イ・ジョンヨン、ユ・ヨンチャン、白昇玄(ペク・スンヒョン)など勝ちパターンの投手陣もすべてLGにスカウトされ、LGの育成システムを通じて成長した。

必ず必要なポジションは巨額を投じて自由契約選手(FA)を獲得して満たした。LGは2017年末、米大リーグから帰ってきた外野手の金賢洙(キム・ヒョンス)を4年115億ウォンで獲得した。4年後には「4+2年」115億ウォンで金賢洙を引き留めた。2021年末、4年60億ウォンで獲得した外野手の朴海旻(パク・ヘミン)は、攻守両面で蚕室(チャムシル)球場を活躍した。今季を控えて4年65億ウォンで連れてきた捕手の朴東原(パク・ドンウォン)は、安定した投手リードに決定的な一発で、韓国シリーズ制覇の立役者になった。

2019年から昨年まで毎回ポストシーズンに進出してからも期待以下の成績を収めたLG選手たちは、今年の韓国シリーズ優勝を通じて貴重な経験も積んだ。廉監督は「うちのチームは新旧の調和がよくできている。毎年、若手を1、2人ずつ育てれば、持続的な強いチームになれる。やっと第一歩を踏み出したばかりだ」と話した。


李憲宰 uni@donga.com