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ジェームズ・ウェブ望遠鏡、太陽系外惑星で雲を初めて確認

ジェームズ・ウェブ望遠鏡、太陽系外惑星で雲を初めて確認

Posted November. 17, 2023 08:46,   

Updated November. 17, 2023 08:46

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地球から200光年離れた太陽系外惑星で雲が初めて確認された。雲は水蒸気や二酸化硫黄などで構成されていた。

ベルギーのルーベン大学天文学研究所のリーン・デシン教授チームは、ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡(JWST)に搭載された中間赤外線観測装置(MIRI)を通じて得たデータで、太陽系外惑星「WASP-107b」の雲の成分を明らかにし、15日、国際学術誌「ネイチャー」に公開した。これまで太陽系外惑星の大気に雲が存在するという推測はあったが、化学成分を明確に分析したのは初めて。

研究チームの分析の結果、雲には水蒸気とマッチに使われる二酸化硫黄、砂の主成分であるケイ酸塩が大量に含まれていた。研究チームはこの結果をもとに、惑星からマッチが燃えるような匂いがする可能性があると明らかにした。

WASP-107bは、大きさは木星ほどだが質量は海王星程度で、大きさの割には軽い惑星だ。研究チームは、この惑星の大気が地球で水が循環するのと同様に、固体状態と気体状態の砂を循環させると分析した。

米航空宇宙局(NASA)が2021年に打ち上げたジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡の主な目標は、遠い惑星の大気を分析し、生命体が住めるかどうかを間接的に確認することだ。研究チームは、1千度に近い気候と硬い大地が不足していることを考慮すると、生命体が住むのに適した惑星ではないと明らかにした。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com