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北朝鮮が南北軍事合意「破棄」宣言、「新型兵器を休戦ラインに配備」

北朝鮮が南北軍事合意「破棄」宣言、「新型兵器を休戦ラインに配備」

Posted November. 24, 2023 08:06,   

Updated November. 24, 2023 08:06

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北朝鮮が23日、「2018年の南北軍事合意に基づき、陸海空で中止したすべての軍事的措置を直ちに回復する」と通知した。2日前の北朝鮮の軍事偵察衛星の打ち上げに対して、韓国軍がその翌日に北朝鮮偵察用の無人機を投入するなど南北軍事合意の一部効力停止カードで対応したことを受け、北朝鮮が再び事実上の南北軍事合意の全面破棄を宣言し、緊張を高めたのだ。北朝鮮国防省は同日、声明で、「軍事境界線(MDL)地域により強力な武力と新型軍事装備を前進配備する」と明らかにした。韓国を狙った北朝鮮の局地的な挑発の可能性が高まったという観測が流れている。

軍当局は同日、北朝鮮の挑発の可能性が高い休戦ライン最前線地域のK-9自走砲などの火力態勢を格上げし、対応を強化した。軍事境界線での北朝鮮の自走砲・高射砲射撃の可能性など様々な局地的挑発シナリオを点検したという。

この宣言により、北朝鮮が近いうちに韓国攻撃用の短距離ミサイル3種セット「北朝鮮版イスカンダル」(KN23)、「北朝鮮版エイタクムス」(KN24)、「超大型放射砲」(KN25)を休戦ラインの北数十キロ以内に配備する形で武力示威に出る可能性が提起されている。

特に、韓国軍は、北朝鮮の海上挑発の可能性が高いとみている。北朝鮮が最近公開した核魚雷「ヘイル」や戦術核攻撃潜水艦「金君玉(キム・グンオク)英雄」など水中・海上の新型兵器に在来型弾頭を搭載し、東海(トンへ・日本海)と西海(ソへ・黄海)の北方限界線(NLL)付近で軍事挑発に出る可能性があるということだ。北朝鮮専門サイト「ビヨンド・パラレル(Beyond Parallel)」は同日、衛星写真をもとに、北朝鮮が新浦(シンポ)沖の馬養島(マヤンド)潜水艦基地に潜水艦数隻を配備する動きが捉えられたと報じた。

韓国政府と軍は、北朝鮮が分野別に南北軍事合意の破棄を実際に行動に移すたびに、それに対応する形で合意条項の効力を停止し、対抗する方針だ。北朝鮮がNLL付近で海上・水中挑発をすれば、白翎島(ペクリョンド)・延坪島(ヨンピョンド)に配備されたK9自走砲の実弾射撃訓練などを行う方針だ。

国家情報院は同日、国会の情報委員会全体会議で、北朝鮮の3回目の偵察衛星打ち上げは「成功」とし、「軌道に進入したと把握している」と述べた。特に、「ロケットの成功には、ロシアの支援があったと判断する」とし、北朝鮮が失敗した1、2回目の偵察衛星ロケットの関連データをロシアに提供し、ロシアが分析結果を北朝鮮に提供したことが確認されたと明らかにした。政府消息筋は、「21日の3回目の偵察衛星打ち上げ直後にも、ロシアの技術者が北朝鮮入りしたことが確認された」と話した。


申晋宇 niceshin@donga.com