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ロシアが北朝鮮の失敗データを分析、北朝鮮の衛星打ち上げに協力

ロシアが北朝鮮の失敗データを分析、北朝鮮の衛星打ち上げに協力

Posted November. 24, 2023 08:06,   

Updated November. 24, 2023 08:06

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ロシアが、北朝鮮が以前失敗した軍事偵察衛星に関するデータを受け取り、その分析結果を北朝鮮に伝えることで、21日に行われた北朝鮮の3回目の偵察衛星打ち上げに協力したことが確認されたと、国家情報院が明らかにした。

国情院は同日、国会の情報委員会非公開会議で、「ロシアのプーチン大統領が、朝ロ会談で、北朝鮮のロケットを支援する意向を明らかにした」とし、「北朝鮮が設計図および1、2回目のロケットに関するデータをロシアに提供した。その後、ロシアがその分析結果を(北朝鮮に)提供したことが確認された」と伝えた。国情院は、「ロケットの成功には、ロシアの支援があったと判断する」とも述べた。9月13日の金正恩(キム・ジョンウン)総書記とプーチン氏の首脳会談を機に両国の軍事協力が強化され、これを機にロシアが北朝鮮の偵察衛星開発に直接的な支援をしたということだ。

北朝鮮が偵察衛星を打ち上げた翌日の22日午後、ロシア空軍の軍用機1機がウラジオストクを出発して平壌(ピョンヤン)に到着したことも確認された。リアルタイムの航空機追跡ウェブサイト「フライトレーダー24」が捉えた。北朝鮮の偵察衛星打ち上げ直後、ロシアが偵察衛星の情報収集を支援するために訪朝した可能性が指摘されている。

朝ロ間の軍事技術協力がより具体的に明らかになる場合、韓国政府がロシアに対して独自制裁など強硬な対応に出る可能性もある。政府関係者は東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「朝ロの技術取引の状況が具体的に確認される場合、ロシアに対する外交的な強硬対応が可能だ」と明らかにした。

申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は同日、国会で「クリク駐韓ロシア大使を呼び出して強く抗議すべきだ」と言われ、「外交部でそれ以外にも国連に問題を提起し、友好国と同盟国間で緊密に意思疎通している」とも述べた。ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は22日、「北朝鮮が予告していた衛星の打ち上げを行った。これに対し、韓国、日本、米国は敏感に反応した」と北朝鮮を露骨に擁護した。

米宇宙軍は、北朝鮮が打ち上げた偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1号」に公式衛星番号を付与したという。米宇宙軍所属の第18宇宙防衛隊が22日(現地時間)、独自に運営する衛星追跡ウェブサイト「スペーストラック」(Space-Track)を通じて、「万里鏡1号(MALLIGYONG-1)」に衛星番号「58400」、衛星識別番号「2023-179A」を付与して公開した。北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星が正常に作動するかどうかは分からないが、少なくとも地球軌道を回っていることは確認されたということだ。


コ・ドイェ記者 ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 yea@donga.com · weappon@donga.com