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香港H指数の暴落でELSに大規模損失が予想、金監院が8兆ウォン台販売の国民銀行を現場調査

香港H指数の暴落でELSに大規模損失が予想、金監院が8兆ウォン台販売の国民銀行を現場調査

Posted November. 25, 2023 10:06,   

Updated November. 25, 2023 10:06

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香港H指数を基礎資産として含めた株価連携証券(ELS)の大規模な損失が予想され、金融当局が銀行圏に対する販売実態調査を行っている。銀行圏で最も多く販売したKB国民(クンミン)銀行に対しては、現場調査を行っている。

24日、金融界によると、金融監督院は銀行圏の香港H指数連携ELS商品の販売の現状とこれによる損失の可能性について、20日から調査を進めている。最大販売会社のKB国民銀行に対しては現場調査を、他の銀行に対しては書面調査を行っている。

ELSとは、基礎資産となる指数や銘柄が通常3年の満期時点まで一定水準以上を維持すれば、約束した収益率を投資家に支給する商品だ。ただ、損失発生の基準点となる「ノックインの区間(knock-in barrier)」以下に下がれば、元金の損失が発生する。ところが、香港H指数は、2021年2月19日に12106.77でピークを記録後、下落し続け、24日は6075.65まで下がるなど半分になった。

H指数連携のELSは、銀行圏ではKB国民銀行で最も多く売れた。与党「国民の力」の尹漢洪(ユン・ハンホン)議員室が金監院から提出を受けた資料によると、今年8月末基準でKB国民銀行は全体銀行圏が販売したH指数連携ELS残高(15兆6676億ウォン)の52.3%(8兆1972億ウォン)を占めている。KB国民銀行のH指数連携ELSのうち、損失発生区間に入った残高だけで4兆9288億ウォンに上る。このうち、来年上半期(1~6月)に満期が到来する金額だけで4兆6434億ウォンに達し、大規模な被害が発生しかねない。

この他、新韓(シンハン)銀行(2兆3701億ウォン)やNH農協銀行(2兆1310億ウォン)、ハナ銀行(2兆1183億ウォン)などが2兆ウォン台のH指数連携ELS残高を保有している。

金融監督院は、被害が予想されるだけに、今回の現場調査を基に今後提起されうる不完全販売の可否を問い詰めるものと見られる。

金融監督院の関係者は、「来年上半期までにH指数が再び上昇すれば、投資家損失は少ないだろう」とし、「正式検査は、実際に満期が到来する来年上半期になされる予定だ」と話した。


黃聖皓 hsh0330@donga.com