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「北朝鮮は悪いけど狂っているわけではない、韓国は過剰対応不要」中国学者が主張

「北朝鮮は悪いけど狂っているわけではない、韓国は過剰対応不要」中国学者が主張

Posted November. 27, 2023 08:11,   

Updated November. 27, 2023 08:11

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北朝鮮が軍事偵察衛星の3回目の打ち上げに成功し、韓半島の緊張が高まっている中、中国の北朝鮮核問題の専門家が、駐中国韓国大使館の主催で開かれた非公開の討論会で、「北朝鮮は悪いのは事実だが、狂っているわけではない」と述べた。北朝鮮が韓国に対する脅威レベルを高めることについては「言葉だけの脅威」とし、韓国に自制を求めた。

中国・清華大学の呉日強教授は25日、北京で開かれた討論会「韓中関係と北朝鮮核問題」に出席し、「北朝鮮の言葉だけの脅威に韓国が過剰に対応する必要はない」とし、「北朝鮮が悪いのは事実だが、狂っているわけではない(They are bad, not mad)」と主張した。呉氏は、中国航天科工集団(CASIC)で弾道ミサイルの設計業務を担当した工学修士で、現在、中国の名門大学である清華大学国際関係学科の教授として在職している。呉氏は、核兵器統制、宇宙安全及び米中戦略安定性問題などを主に研究している。

討論会は、北朝鮮が3回目の偵察衛星の打ち上げに成功し、「万里鏡(マンリギョン)1号」を地球軌道に進入させた4日後に開かれた。韓国政府としては、中国の専門家がこの問題をどのように見ているかを知ることができる機会だった。中国側からは呉氏を含む専門家4人、韓国側からは5人が出席した。韓国大使館は、討論会の開催事実を公開しなかった。

呉氏は、ロシアの技術支援の可能性については、「公開的に見える証拠はない」と述べた。ただ、討論会に出席した別の出席者は、「呉氏の話は物証はないが、心証は多いという話に聞こえた」とし、「中国が北朝鮮とロシアのミサイル協力にかなり気を配っているという印象を受けた」と伝えた。中国は、朝ロの密着に好意的というわけではない。

討論会に出席した別の中国側の専門家は、韓国の戦略的自律性の拡大を注文した。中国国際戦略研究基金会の張沱生上席研究員は、「韓国は独立した主権国家として戦略的利益に基づいて行動しなければならない」とし、「中国の核心利益を損なわないよう注意すべきであり、中米関係改善のための架け橋の役割を果たさなければならない」と主張した。中国は通常、台湾問題を「中国の核心利益」と表現する。


金祺容 kky@donga.com