Go to contents

車輪の中に駆動部品、積載とバッテリーの空間を増やす

車輪の中に駆動部品、積載とバッテリーの空間を増やす

Posted November. 29, 2023 08:59,   

Updated November. 29, 2023 08:59

한국어

現代(ヒョンデ)自動車・起亜(キア)自動車は、電気自動車(EV)の駆動部品をホイール内部に搭載し、室内空間の活用性を最大化する新概念の駆動系「ユニバーサルホイールドライブシステム(ユニホイール)」を世界で初めて公開した。バッテリーの追加積載による走行距離の向上と目的基盤モビリティ(PBV)など、未来のモビリティに必要な空間の構造と既存の駆動システムの限界を補完する技術だ。

両社は28日午後、ソウル中区明洞(チュング・ミョンドン)のコミュニティハウス・マシルで、現代自動車・起亜自動車の次世代EV駆動技術の公開イベントを開き、ユニホイールを展示した。別途の空間に設けられたエンジン(モーター)と変速機を経た動力が、ドライブシャフトや等速(CV)ジョイントを通じて車輪に伝わる従来の駆動システムとは異なり、電気自動車の減速機などの駆動装置がホイールの中に統合されたのが主な特徴だ。

ユニホイールの最大の長所としては、空間活用性が挙げられる。この技術が適用されれば、残る空間を活用して最適化された未来モビリティの実現が可能だという評価が出ている。現代自動車グループの関係者は、「これまで駆動部品が位置していたホイール間の空間を、トランクやフランクなどの追加積載空間やバッテリーの搭載空間として活用できる」と説明した。

この日公開されたユニホイールは、どんなホイールの動きにも動力がほぼ同じ効率で伝達できる「遊星ギア」(サンギア、ピニオン・ギア、リングギアで構成された構造)で作られている。電気自動車の減速機の役割も果たすことができるので、安定的でスムーズな乗り心地を提供できるものと見られる。ユニホイールは、4インチから25インチ以上のホイールに搭載できるようにサイズ調節もできる。

現代自動車グループの関係者は、「電気自動車はもちろん、車椅子や自転車、配送ロボットなど他のモビリティにも適用できる」とし、「現代自動車・起亜自動車は、ユニホイール関連特許8件を国内と米国、欧州など主要国に出願・登録している」と説明した。


金在亨 monami@donga.com